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的場梨沙「ありがとうのプレゼント」

2018/ 11/ 21
  • タグ:的場梨沙 ◆C2VTzcV58A

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:25:40 ID:Uxf

    梨沙「あっ! ねえねえ、このライオンのぬいぐるみかわいくない?」

    P「瞳がつぶらでキュートだな」

    梨沙「でしょ! これにしちゃおうかなー……あ、でもあっちのゾウもいいわね」

    梨沙「このキリンも、そこのコアラも捨てがたい……ん~~」

    P「ゆっくり決めていいんだよ」

    梨沙「んー……あ、そうだ」

    P「決まった?」

    梨沙「全部買っちゃダメ?」

    P「ゆっくり決めていいんだよ」

    梨沙「……わかったわよ! ダメってことね!」

    P「誕生日プレゼントはひとつだけって約束だったからなー」

    梨沙「わかってるわよ……あ、じゃあこうしない? まず願いを10個に増やすのをプレゼントの内容にして」

    P「ははっ」

    梨沙「あーっ、なによ! せっかくアタシが一生懸命考えたのに!」

    P「でも、自分でも無理があるって思ってないか?」

    梨沙「……まあ、そうね」

    梨沙「わかったわ。いいオンナは欲張りだけど、約束は守るもの」

    P「うん、約束を守るのはいいことだ」

    2 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:32:09 ID:Uxf

    梨沙「そうと決まれば選びなおしね! あっちの方も回ってみましょ!」

    P「こらこら、手を急に引っ張ると危ないから」

    梨沙「ちゃんとエスコートしてよね。アンタはアタシのプロデューサーなんだから」

    P「プロデューサーというよりボディーガードじゃないか、その仕事」

    梨沙「じゃあプロデューサー兼ボディーガードね!」

    P「兼任か。だったら、社長にかけあって給料を増やしてもらおうかな」

    梨沙「いいんじゃない? プロデューサー、なんだかんだ仕事はできるんだし」

    P「嬉しいな」

    梨沙「ヘンタイだけど」

    P「悲しいな」

    梨沙「だってロリコンじゃない」

    P「ロリコンじゃないよ」

    梨沙「だってアタシにメロメロじゃない」

    P「それは、梨沙が大人になっても変わらないから」

    梨沙「………」

    P「………」

    梨沙「ごめん、アタシにはパパがいるから……」

    P「どうして俺はフラれたみたいになっているんだろう」

    梨沙「え、違うの?」

    P「仮に告白するにしても、もっとムードの出る場所を選ぶよ。俺は」

    梨沙「確かに、ここデパートのおもちゃ屋だしね……」

    P「だろう?」

                
    PICK UP!

    3 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:33:14 ID:Uxf

    梨沙「じゃあ、次のおでかけは雰囲気のいい喫茶店ね! アタシもちゃんとお断りのセリフ考えておくから」

    P「それ、単に雰囲気のいい喫茶店に行きたいだけじゃないのか?」

    梨沙「………バレちゃった?」

    P「プロデューサーだからな」

    梨沙「やるわね。なんだかんだ一緒にいる時間が長いだけあるわ」

    P「気づけば明日で、梨沙もひとつお姉さんになるんだもんなぁ。時の流れは本当に早い」

    梨沙「アタシがアンタに会ってから、だいぶ経つのよね。お仕事したり、おしゃべりしたり、おでかけしたり……日によっては、パパやママよりも一緒にいる時間が長いこともあったし」

    P「俺は親元を離れてるから、家族といる時間よりも梨沙達といる時間のほうがずっと長いかな」

    梨沙「なんか、ヘンな感じね。家族と同じくらい一緒にいるのに、家族じゃないって」

    P「改めて言われると、確かにそうだな」

    梨沙「アタシにとって、アンタは……んー、なんなんだろ?」

    P「いっそ、家族みたいに扱ってくれてもいいんだぞ? 年齢的にはお兄さんくらいで」

    梨沙「アタシのお兄ちゃんならもっとかっこよくないとダメね」

    P「はは、手厳しいな」

    梨沙「やっぱりアンタはプロデューサーね♪ それが一番似合ってるわ!」

    4 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:34:29 ID:Uxf

    P「俺も、時々梨沙を親戚の子供みたいだなって思う時があるけど……やっぱり、君は俺の担当アイドルなんだな」

    梨沙「そうね! でも、お正月だけは親戚の子供になってあげてもいいわよ?」

    P「さてはお年玉狙いだな?」

    梨沙「バレた?」

    P「それより、さっきから棚に視線が言ってないけど大丈夫?」

    梨沙「え? ……あっ! しまった、欲しいもの選んでる途中だった!」

    P「このトナカイなんていいんじゃないか? かわいいぞ」

    梨沙「なんかこの子鼻水垂れてない?」

    P「そこがチャームポイントなんじゃないか?」

    梨沙「そういうものなのかしら……ていうか、アンタトナカイ好きなの?」

    P「まあ、好きだな。角がかっこいいし」

    梨沙「ふーん、そうなんだ」

    5 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:35:17 ID:Uxf

    P「梨沙は……動物自体が全体的に好きそうだよな」

    梨沙「そう?」

    P「仕事で動物と触れ合う時、いつも楽しそうにかわいがっているだろう? 動物の方も、梨沙によく懐くし」

    梨沙「アタシの魅力、動物にも伝わっちゃうのよね~♪ あの子達、素直だから好きよ」

    P「確かに、動物は感じるままに行動しているだろうからなぁ」

    梨沙「プロデューサーも、もっとアタシに素直になってもいいのよ?」

    P「これ以上素直になりようがないと思うくらいには素直に接しているつもりだけど」

    梨沙「ホントに? おかしいわね、それならもっとアタシのことをかわいいかわいいって撫でまわしているはずなのに……」

    P「逆に聞くけど、梨沙はそれやられて嬉しいのか?」

    梨沙「………いつもやられるとキモいわね」

    P「なら、今くらいがちょうどいいってことだ」

    梨沙「それもそうね。アンタといると、結構落ち着けるし」

    梨沙「だからこうして、たまにならデートするのも悪くないわね!」

    P「今日のこれ、デートだったのか」

    梨沙「レディーが男の人とおでかけしてるんだから、デートなのよ」

    P「行先がおもちゃコーナーでもか」

    梨沙「わかってないわねー。こういうのは、どこに行くかじゃなくて誰と行くのかが大事なのよ」

    P「なるほど」

    梨沙「今のいいオンナっぽくなかった?」

    P「その言葉がなければなおのことよかったかな」

    梨沙「そうなの? 難しいわね……」

    P「いいオンナへの道は険しいな」

    6 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:36:26 ID:Uxf

    梨沙「でも、いつかきっとたどり着いてみせるわ! 明日には、またひとつ歳を重ねてオトナに近づくわけだし!」

    P「頑張れ」

    梨沙「だから、アンタもちゃんとプロデュース……あっ、このヒョウかわいい!」

    P「結構大きいな」

    梨沙「だっこして寝るのにちょうどいいわ……決めた! この子にする!」

    P「いいのか? まだ全部見て回ってないけど」

    梨沙「直感でビビッと来たのよ! 今日からこの子はうちの子! 決まりね♪」

    P「はは……まあ、本人がいいって言うなら」

    梨沙「名前は何にしようかしら……ヒョウ、ヒョウは英語でパンサーだから……」

    P「頭文字をとるとか」

    梨沙「パンサーの頭文字ってことは、Pちゃんね!」

    梨沙「って、これじゃアンタと同じ名前になるじゃない!」

    P「はは、冗談だよ」

    梨沙「まったくもう……」

    P「というわけで、決まったならレジに持っていくよ。一日早いけど、誕生日おめでとう。梨沙」

    梨沙「……アリガト!」

    7 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:37:15 ID:Uxf

    数日後


    梨沙「おはようございます」

    P「おはよう、梨沙。パパとの誕生日デートはどうだった?」

    梨沙「楽しかったわ♪ やっぱりパパってかっこいいし優しいし一緒にいて幸せになれるのよね!」

    P「それはよかった」

    梨沙「聞きたい?」

    P「ほどほどに長くならない程度には」

    梨沙「30分コースでいい?」

    P「長い長い」

    梨沙「注文が多いわね……まあいいわ。それより、何日もアタシと会えなくて寂しかった?」

    P「誕生日当日は梨沙がお休み。その後も何日か顔を合わせるタイミングがなかったからなぁ。ちょっとだけ寂しかったかもしれない」

    梨沙「そっか、寂しかったんだ。じゃあ、そんなプロデューサーに、はいこれ!」

    P「ん?」

    8 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:37:46 ID:Uxf

    梨沙「なにボーッとしてるのよ。受け取りなさいって」

    P「あ、ああ……で、この綺麗にラッピングされた箱は」

    梨沙「プレゼントよ」

    P「プレゼント? なんの」

    梨沙「ほら。今日、11月23日でしょ? だから、勤労感謝の日のプレゼントよ」

    梨沙「いつも、アタシ達のためにお仕事頑張ってるから……その、アリガト」

    P「………」

    梨沙「なによ、黙り込んじゃって。アタシからのプレゼントなんだから、泣いて喜ぶくらいしてくれないと」

    P「ぐすっ」

    梨沙「ってホントに泣いてる!?」

    P「ごめん。つい感動して……」

    梨沙「男の子がめそめそしないの!」

    P「ああ……ありがとう。嬉しいよ。開けてもいい?」

    梨沙「うん」

    P「なら早速……」

    9 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:38:21 ID:Uxf

    P「……これは、写真立てか」

    梨沙「そ♪ アタシのかわいい写真を入れて、いつでも癒されるようにしてあげようと思って」

    P「なるほど。早速デスクに置かせてもらうよ。でもどの写真を入れようかな……」

    梨沙「今から撮るのはどう? 今日は特別に、ツーショットを許可してあげるわ♪」

    P「いいのか?」

    梨沙「今日だけの特別サービスよ。ほら、スマホ貸して」

    P「はい」

    梨沙「じゃ、撮るわよ~」

    梨沙「………」

    P「………」

    梨沙「ぐぬぬっ、うまく枠にふたりとも入りきらない……」

    P「ははは」

    梨沙「あっ、なによ笑って! 自分の方が腕が長いからっていい気にならないでよね!」

    P「今回は俺が撮るよ。ポジショニングとかは梨沙に任せるから」

    梨沙「仕方ないわね……今回はそうするわ」

    10 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:39:10 ID:Uxf

    梨沙「でも、すぐに大きくなって、ちゃんと腕が届くようになってみせるんだから」

    梨沙「アタシがオトナになるまで、目を離すんじゃないわよ?」

    P「………ああ、もちろん」

    梨沙「それでよし!」

    P「ちゃんと、見てるからな」





    梨沙「2年後には腕2メートルくらいになってるかしら……」

    P「悪魔の実を食べてそうだな、それ」


    おしまい

    11 : ◆C2VTzcV58A : 2018/11/19(月)22:41:16 ID:Uxf
    おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
    梨沙誕生日おめでとう



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