Article

        

兵藤レナ「こいこい?」

2018/ 11/ 15
  • タグ:兵藤レナ ◆dOYH2O5oOo

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:05:37.39 ID:AovbDseq0

    P「うーむ…」


    レナ「さあ、どうする? 勝負? こいこい?」


    P「……こいこい!」


    レナ「こいこいね?」


    P「はい!」


    レナ「ふふ……はい、三光、月見で一杯♪」

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534557937


    2 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:06:26.54 ID:AovbDseq0

    P「ええー!」


    レナ「ざーんねん♪ いいトコまでいったのにね?」


    P「レナさん、流石の勝負運ですね…」


    レナ「勝負師はね、勝つために最善を尽くし続けるのよ。そうしたら自ずと運もこっちに向いてくるの」


    P「なるほど…」


    レナ「幸運は自分で掴むものよ?」

                
    PICK UP!

    3 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:06:57.71 ID:AovbDseq0

    P「カッコいい…」


    レナ「というワケで、今日はPさんのオゴリね!」


    P「わかりました。どこの店がいいですか?」


    レナ「そうねえ……どこでもいい?」


    P「はい、大丈夫ですよ。明日はふたりともオフですし」


    レナ「そう。どこでも、ね…」


    P「は、はい」

    4 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:07:42.49 ID:AovbDseq0

    レナ「じゃあ、Pさんの部屋ね!」


    P「え、俺の部屋ですか!?」


    レナ「あら、まずいかしら?」


    P「まずくはないですけど…」


    レナ「じゃ、決定! ほら、帰りにスーパーに寄ってきましょ♪ お酒はワインがいいかしら?」ムギュ


    P「レ、レナさん! そういうのは!」


    レナ「そういうのって?」


    P「腕を組むとか、そういうのは!」

    5 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:08:11.67 ID:AovbDseq0

    レナ「あら、どうして?」


    P「誰かに見られるとまずいですし、それに…」


    レナ「それに?」


    P「当たってるので…」


    レナ「当たってる? ナニが?」


    P「え、わからないんですか?」


    レナ「ふふ、レナわかんなーい♪」

    6 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:09:05.06 ID:AovbDseq0

    P「わかってますよね?」


    レナ「わからないわね。ちゃんと声に出してくれないと…」ムギュウウウ


    P「だ、だから、レナさんの……」


    レナ「……ふふ、はい」パッ


    P「え?」


    レナ「ちょっとからかってみたくなっただけ。Pさんの反応が可愛かったから」

    7 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:09:50.61 ID:AovbDseq0

    P「…」


    レナ「がっかりした?」


    P「い、いえ。別に」


    レナ「そう? さ、じゃあ行きましょう♪」


    P「ま、待ってください!」

    8 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:10:33.60 ID:AovbDseq0

    ーーーーーーーーーーーー



    P(あれからレナさんとスーパーに寄って、俺の部屋で夕飯を食べながらお酒を飲んで数時間…)


    レナ「ねえ、聞いてるのPさん? 無視しないで?」ギュウウウウウ


    P(ど、どうしてこんなことに)

    9 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:11:10.46 ID:AovbDseq0

    レナ「Pさんはどう思う? どうしたら私はもっと魅力的なオンナになれると思う?」


    P「あ、あの、レナさん?」


    レナ「なあに?」


    P「大分酔ってますよね?」


    レナ「酔ってるわよ?」

    10 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:11:45.61 ID:AovbDseq0

    P「で、ですよね。その、距離が近い」


    レナ「お酒くさい?」


    P「いや、全然そんなことは」


    P(むしろ、めっちゃいい香りする)


    P(それに、レナさんの身体、あったかい…)


    P(腕に伝わる柔らかい感触とか、上目遣いで潤んだ瞳とか…)


    P(…)


    P(だ、ダメだ! 酔った女性に対して、そんなやましい気持ちになっては!)

    11 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:12:24.96 ID:AovbDseq0

    レナ「…♪」ギュウウウウウ


    P「レ、レナさん!」


    レナ「…なあに?」


    P「いったん! いったん離れてください! 水持ってきますから!」


    レナ「うん…」


    P「そ、そんなシュンとしないでください! すぐに戻りますから!」

    12 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:12:53.56 ID:AovbDseq0

    レナ「…わかった。待ってるわ」


    P「は、はい」スタスタ


    P(あー…平常心、平常心!)


    P(どうしたんだろう今日のレナさん…)チラ


    レナ「…♪」


    P(なんか、いつも自信満々でカッコいい女の人が酔ってふにゃっとしてるのって、いいな…)

    13 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:13:29.58 ID:AovbDseq0

    レナ「…あら、どうしたの? そんなにじっと見つめて」


    P「え? あ、いや。別に……さ、お水飲んで。酔いも少し醒めるはずですから」


    レナ「うん…ありがとう、Pさん」クピクピ


    P(飲み方も可愛いな!)


    レナ「ぷはっ……うん。少し落ち着いたわ。ありがとね」


    P「どういたしまして。それにしても、レナさんがそんな酔い方するなんて珍しいですね」

    14 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:14:30.67 ID:AovbDseq0

    レナ「そんな酔い方?」


    P「絡み酒というか…」


    レナ「…やっぱり、めんどくさかった?」


    P「とんでもない! ただ、いつもはどうしたらもっとアイドルとして上に行けるかがテーマなのに、今日はなんだかもっと突き詰めた話題というか」


    レナ「まあ、そうだったかもね…」


    P「…悩みでもあるんですか」


    レナ「まあ、ね…」

    15 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:15:20.61 ID:AovbDseq0

    P「俺でよかったら相談に乗りますよ?」


    レナ「うん、ありがとう。でも今は、ちょっと肩貸して」


    P「あ、トイレ行きます?」


    レナ「そうじゃないわ。いいから、ちょっとこっちに座って」ポンポン


    P「は、はい」


    レナ「…」ポスン


    P「あ…」

    16 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:16:00.72 ID:AovbDseq0

    レナ「こうやって、肩に頭預けさせて?」


    P「…はい」


    レナ「…」


    P(レナさん、どんな顔してるんだろう…)


    レナ「…がっかりした?」


    P「え?」

    17 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:16:27.82 ID:AovbDseq0

    レナ「こんなところ見せちゃって。いつもは酔ってももっと冷静だものね」


    P「いえ、全然がっかりしてませんよ。ちょっと意外でしたけどね」


    レナ「意外、ね…」


    P「俺、まだまだレナさんのこと知らないなって」


    レナ「?」


    P「レナさんも、こうやって人に甘えるんだなとか……あ、あと、和食が結構好きなんだなとか」

    18 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:16:59.49 ID:AovbDseq0

    レナ「海外が長くて日本のご飯が恋しくなっちゃったのよ。故郷の味だからかしらね。自分で作るときも和食が多くなっちゃった」


    P「肉じゃがとか作るんですね。なんだか意外でした」


    レナ「ワインには合わないかもと思ったんだけどね」


    P「いや、とっても美味しかったですよ。ワインも、レナさんのご飯も。勝負に勝ったのに、ありがとうございます」


    レナ「いいのよ。私が作りたかったんだから」

    19 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:17:34.38 ID:AovbDseq0

    P「自分の部屋の台所にこんな綺麗な人が立って料理を作ってくれてるなんて、感動でしたよ」


    レナ「流石プロデューサー、お上手ね?」


    P「本心ですよ。大切な人との会話に、お世辞はいりません」


    レナ「…好きよ」


    P「え」


    レナ「あなたのそういうとこ」


    P「あ……その、どうも」

    20 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:18:12.71 ID:AovbDseq0

    レナ「…それなら、ご褒美もらおうかしら」


    P「あ、はい。何がいいですか? レナさんのディナーに付き合いましょうか。奢りますよ」


    レナ「そんなのじゃないわ。ただ…頭を撫でて欲しいの」


    P「俺が…ですか?」


    レナ「他に誰かいる?」


    P「いいんですか…?」

    21 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:18:43.24 ID:AovbDseq0

    レナ「Pさんに撫でて欲しいの」


    P「…わかりました。では…」ナデナデ


    レナ「……」


    P「…気持ちいいですか?」


    レナ「ええ、とっても。……ありがとう。今日は甘えたい気分だったの」


    P「レナさん…」


    レナ「ふふ、私らしくないかしら?」

    22 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:19:10.92 ID:AovbDseq0

    P「俺の知る、レナさんとはちょっと違いますけど…でも、そんなレナさんも可愛いです。普段は弱点の見えない人だから」


    レナ「あら、そう?」


    P「ええ。カッコいいなって」


    レナ「私にだって弱点はあるわよ?」


    P「そうなんですか?」


    レナ「ええ。いくつか、ね」

    23 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:19:49.27 ID:AovbDseq0

    P「なんだろう、レナさんの弱点って」


    レナ「そうね、例えば」


    P「言っていいんですか?」


    レナ「いいのいいの。例えば……子どもの無邪気さには弱いわね」


    P「子どもの無邪気さ…」

    24 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:20:20.64 ID:AovbDseq0

    レナ「ほら、雪美ちゃんが「まほうつかい」って言ってくれたり、ユッコちゃんが「サイキック」…まあ、マジックというか、テクニックだけど…って言ってくれたりすると、「もっとすごいのを見せて喜ばせてあげたいな」って」


    P「ユッコちゃんは子どもといっていいのかわかりませんが…確かに、レナさん子ども好きですよね」


    レナ「あの無邪気さは、どうにも弱いわね。ほら、ディーラーの生業なんて、無邪気さは命取りになるでしょう?」


    P「確かにそうですね」


    レナ「だからかしら。可愛くてしょうがないというか、ね?」


    P「でもそれは、弱点とは言えないんじゃないですか? むしろ、レナさんの魅力のひとつですよ」

    25 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:20:46.94 ID:AovbDseq0

    レナ「あらそう? なら、そうね……あ」


    P「あ?」


    レナ「いたわ。ひとり。天敵が」


    P「え、ウチのアイドルですか」


    レナ「ええそうよ」


    P「てっきりどこかの巨大企業の会長とかかと」


    レナ「そんなガチじゃないわ。巨大企業の会長って何よ?」

    26 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:21:30.24 ID:AovbDseq0

    P「だってレナさんの好きな漫画って」


    レナ「…ああ、確かに同じ名字だけど。だからって私はそんなにすごい女じゃないわよ。ただの元ディーラー、現アイドル」


    P「その経歴も充分すごいですけどね……えー、ウチのアイドルか…誰だろう? ライバル…? …礼さん?」


    レナ「礼? 確かに同い年だしライバルかもしれないけど…ハズレね。あ、でも…」


    P「でも?」

    27 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:21:57.66 ID:AovbDseq0

    レナ「怖いものを見てる時の礼の顔、あれは弱いかもね…ふふっ、いつもいいオンナオーラ出してるのに、ちょっと怖いものが絡むとあんなに顔青ざめて…」


    P「本人は本気で怖がってるんですけどね。だからこそ、いつものギャップで心霊番組のオファーが増えちゃうんですけどね」


    レナ「しかも私も一緒にキャスティングされるから、どうしてもリアクションの対象が映像より横で白目剥きそうな礼になっちゃうのよ…いつもあんなセクハラすれすれのナゾナゾ考えてるくせに…くすっ、あれも弱点かしらね」


    P「礼さんでもないか……えー、誰だろう」


    レナ「まあ、礼と似てるっちゃ似てるかも。発言の発想がもっとオジサンっぽいけど」

    28 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:22:28.77 ID:AovbDseq0

    P「……あ! まさか」


    レナ「そ。そのまさか」


    P「高垣楓さんですか」


    レナ「そうそう」


    P「レナさん、苦手なんですか?」


    レナ「ううん? 人としては好きよ? けど、あの独特の会話のテンポがね…主導権を奪われるというか」


    P「ああ、わかります。あんまり話したことはないですけど、見かけとギャップありますもんね」

    29 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:23:35.66 ID:AovbDseq0

    レナ「この前も突然近づいてきてね、「私、人見知りなんです。でも、コミュニケーション力の高いレナさんのおかげで、少しフランクに話してみようかと思うようになったんです」って」


    P「はい、それで?」


    レナ「「お酒、今日、どう、レナ?」って」


    P「えーと…あ、「兵藤レナ」と、「今日、どう、レナ」ですね」


    レナ「なんて言っていいのかわからなくて、「い…イエス」って答えちゃったわよ。ほんと、ペースを崩されるわあの子と話すと。だからこそ面白い子でもあるんだけどね」


    P「高垣さんかあ。俺はてっきりおナスちゃんだと」


    レナ「誰それ」

    30 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:24:30.65 ID:AovbDseq0

    P「あ、茄子ちゃんのことです」


    レナ「ああ…うん。確かに、あの子の強運は天性のものね。理屈で片付けられないもの」


    P「すごいですよねえ。なんだか神さまみたいなオーラ放ってますよね」


    レナ「ふふ、でもあの子は個人的に弱点じゃないわ」


    P「そうなんですか?」


    レナ「こいこいだって、彼女相手にそこそこ勝ってるのよ?」


    P「え!」

    31 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:24:59.85 ID:AovbDseq0

    レナ「大きく勝てないなら、小さく勝てばいいの。欲張らずに、ね。そうしたらたまに勝利の女神がこっちに微笑んでくれるの」


    P「…やっぱりすごいですね、レナさんは」


    レナ「…でも、数手で月見花見三光を出されて負けるのが数回連続した時は流石にちょっと折れかけたかしらね」


    P「おナスちゃんもすごいですね…」


    レナ「でも、あの子は好きよ。幸運だけに頼ろうとしないもの。人生に対して本気で挑んでる。そういうの、年上でも年下でも尊敬するわ」

    32 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:25:36.92 ID:AovbDseq0

    P「カッコいいなあ、レナさんは…それに結局、弱点らしい弱点じゃないじゃないですか。可愛いもんですよ」


    レナ「ふふ、それがね、ひとりだけいるのよ。どうしても勝てない。なのにそれに気づいてもいない人がね」


    P「え! そんなすごい人いるんですか」


    レナ「そうなの」


    P「なんか、とんでもない人なんでしょうね」


    レナ「確かに、とんでもないわね」

    33 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:26:10.47 ID:AovbDseq0

    P「どんな人なんですか? それこそ、勝負師の人とか?」


    レナ「うん、勝負師、ね……そうとも言えるかも」


    P「あ。でも、本人は自分が勝ってることに気づいてないんですよね? と言うことは、博打じゃない分野で…?」


    レナ「うんうん」


    P「うーん…?」


    レナ「教えてほしい?」

    34 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:26:38.06 ID:AovbDseq0

    P「…はい」


    レナ「ふふ、それはね。あなたがよく知ってる人よ。生まれてからずっとね」


    P「え…………俺の両親?」


    レナ「知らないわよPさんのご両親は。ほら、もうひとりいるでしょう。あなたが生まれてから24時間365日ずっと一緒にいる人」


    P「いやいや、そんなことできるのって本人しか……え」


    レナ「そうそう」


    P「俺、ですか?」

    35 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:27:05.08 ID:AovbDseq0

    レナ「ふふ、せーかい♪」


    P「え、いやいや、そんな。俺、レナさんに負けてばっかりじゃないですか。勝負師なところなんてないですし」


    レナ「あら、本当にそう思う?」


    P「ええ。俺なんて、ただのしがないプロデューサーですよ」


    レナ「ただのしがないプロデューサーが、果たして初対面のディーラーに「アイドルにならないか」なんて言うかしら。それも、人生を賭けさせて」


    P「それは、その…職業病というか。レナさんを一目見た瞬間にビビッときて…」


    レナ「ふふ。嬉しいわ。はじめて見た私、Pさんにはどう映った?」

    36 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:27:36.85 ID:AovbDseq0

    P「なんだか不二子ちゃんみたいな人だなあって」


    レナ「不二子ちゃん?」


    P「あ、ルパン三世の」


    レナ「えーっと……あ、はいはい。ふふ、そんなにセクシーだった?」


    P「それはもう。スタイルも良くてびっくりするくらい美人で…」


    レナ「嬉しいわ…」

    37 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:28:12.23 ID:AovbDseq0

    P「それに、ディーラーをしてる姿がなんだかとてもイキイキしてて輝いて見えたんです。完全に、一目惚れというか。「この人がアイドルとして輝いてる姿を見たい」と思って」


    レナ「…うん」


    P「気づいたら、声をかけてました。そこからは正直、精一杯格好つけて…話を聞いてもらえるように、ナメられないようにって……つまり、はじめから俺はレナさんに負けてたんですよ」


    レナ「Pさん、それは違うわ」


    P「え?」


    レナ「あなたは勝ったのよ。私に。だから今ここに私がいるんだもの」

    38 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:28:55.25 ID:AovbDseq0

    P「確かにコイントスには勝ちましたけど…確率は半々ですし」


    レナ「コイントスの前よ。私に「この人と勝負をしたい」と思わせた時点で、あなたの勝ちなのよ。私だって、誰彼構わず勝負する気はないわ」


    P「なら…どうしてあの時勝負してくれたんですか?」


    レナ「さあ、なんでかしら……でも、なんだかピンときたのよ。あなたの目に」


    P「…そう言われると、照れますね」


    レナ「あなたは私に、人生を賭けた勝負をさせる気にしたんだもの。お遊びのゲーム…花札や、トランプの勝ち負けなんて関係ないわ」

    39 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:29:25.63 ID:AovbDseq0

    P「…ありがとうございます、レナさん。そう思ってくれて」


    レナ「…あなたは素敵なパートナーよ。この世界の、アイドルの勝負に、あなたというカードは私にとって必要不可欠だわ。そんな風に誰かを想うなんて、はじめてよ」


    P「プロデューサー冥利につきます。レナさんにそう言ってもらえて。でも、ここまで足跡を残してこれたのはレナさん。あなたの力ですよ」


    レナ「ふふ、そういうところも、好きよ」


    P「はは…」

    40 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:30:06.81 ID:AovbDseq0

    レナ「…好き」


    P「レナさん…?」


    レナ「……Pさん、ごめんなさいね?」ギュッ


    P「な、何を…? んっ……」


    レナ「……」


    P「……」


    レナ「……ふぅ」


    P「レナさん…! 今、俺と…!」

    41 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:30:32.14 ID:AovbDseq0

    レナ「ええ。キス、したわね」


    P「ど、どうして…」


    レナ「あなたを愛してるからよ、Pさん」


    P「…!」


    レナ「ほらね。びっくりしてる」


    P「そ、そりゃ、びっくりしますよ…! ……本当、なんですか?」

    42 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:31:09.06 ID:AovbDseq0

    レナ「ポーカーフェイスは得意だけどね。ここまで強い気持ちにまでウソはつけないわ。胸に手を当てて心臓の音聞いてみる?」


    P「い、いえ! そんな!」


    レナ「ふふ、そう? ……やっぱりあなたには勝てないわ」


    P「勝てないって…」


    レナ「気づいたらあなたに心を奪われてたわ。パートナーだと思ってたのにね、一線を越えたくなってしまったの。その時点で、私のイチ負け。そして、その気持ちを抑えようとしても、あなたと顔を合わせるたびに気持ちを押さえつけることができなくなっていった。その時点で、私の完敗よ。…酔ってさっきみたいな姿見せちゃったしね。あんな姿を見せるのも、あなただけ」

    43 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:31:46.99 ID:AovbDseq0

    P「レナさん…」


    レナ「高翌揚する感情を押さえ込んじゃうのは悪いクセね。もう少し素直になれてれば、こんな強引な方法でなくもっと楽に気持ちを伝えられたのかもしれないのにね」


    P「…」


    レナ「ね? アイドルとしても、ひとりの女としても、私の最大の弱点はPさん、あなたなのよ」


    P「…」


    レナ「……さ、これで私の話はおしまい。あとはPさんに任せるわ。これからどうするか、どうしたいか」

    44 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:32:15.51 ID:AovbDseq0

    P「……ずるいですよ、そんなの」


    レナ「ええ。私はそういう女よ」


    P「……」


    レナ「……」


    P「……俺も、好きです。レナさんのことが」


    レナ「…………本当?」

    45 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:33:13.26 ID:AovbDseq0

    P「はい。俺も、ずっと隠そうと必死でしたから」


    レナ「私にもわからないなんて……なかなかやるわね、Pさん」


    P「ほら、恋は盲目って言うじゃないですか。もしかしたら、レナさんが気づかなかっただけかもしれませんよ」


    レナ「……ふふ、あっはっは! そう、そうね。恋は盲目ね。なんだか、私らしくないけど」


    P「…でも、そんなレナさんも可愛いです」


    レナ「……ありがと♪」

    46 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:33:48.96 ID:AovbDseq0

    P「……その、これから大変だと思いますけど、俺たちの関係のあり方とか、そういうの」


    レナ「そんなの、これまでのあなたとの勝負に比べればなんてことないわ。知ってる? 私、ポーカーフェイスは得意なの。関係も、心だって隠せるわ。あなた以外には……ね?」


    P「……そうですね。俺には、勝利の女神がついてますもんね」


    レナ「ふふ、そんな大したモンじゃないわよ。でも…Pさんがそう思ってくれるなら、私、負けないわ。どんな逆境にもね。いざとなったら、その時よ」


    P「…はい!」

    47 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:34:17.00 ID:AovbDseq0

    レナ「……ふふっ、ようやく一勝もぎ取れた感じかしら?」


    P「俺はレナさんに勝っていたつもりはないんですけどね」


    レナ「その時点でもう私は負けてたんだってば。こんないい女が愛してるのに、ここまでくるまでに随分悩まされたわ」


    P「すみません…俺なんかと釣り合わないと思ってたので」


    レナ「謙遜は美徳だけど、Pさんの今のそれは卑屈よ」


    P「はは…ごめんなさい」

    48 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:34:47.73 ID:AovbDseq0

    レナ「謝らないの。ふふ、私の人生を賭けた大勝負、これからも一緒に見守ってね。そうしたら、私は負けないから」


    P「…はい。お供します」


    レナ「まあ、こうしてあなたと結ばれたことで、もう怖いものナシだけど?」


    P「そんなラスボスでしたか、俺」


    レナ「相当手強かったわよ。でも、私なりに勝つための最善を尽くし続けたからね」


    P「それがキス、ですか?」

    49 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:35:38.25 ID:AovbDseq0

    レナ「それは最後の切り札よ。これまでに過ごした時間も、積み重ねた絆も、全部この時の為だったんだから。図らずもなところもあるけどね」


    P「……完敗です。レナさん」


    レナ「読み合いをする余裕もなかったけど…Pさんも、私に夢中になってくれる?」


    P「はい、もうとっくに」


    レナ「ふふ、ありがとう。最高に、嬉しいわ……ん」


    P「レナさん……」

    50 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:37:15.12 ID:AovbDseq0

    レナ「……」グイッ


    P「……!」トサッ


    レナ「ぷはっ………あら、押し倒されちゃったわね」


    P「……レナさんが、そうさせたんじゃないですか」


    レナ「ふふ♪ ようやく流れがこっちに向いてきたんだもの。これを逃す手はないわ」

    51 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:39:33.45 ID:AovbDseq0

    P「レナさん…」


    レナ「どうする? この続きの勝負……する?」


    P「……俺だって、負けるつもりはありませんよ」


    レナ「ふふ、度胸のある人って好きよ。それでこそ勝負は面白いんだから。一度きりの人生よ。大いに楽しみましょう……それじゃあ」

    52 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:40:30.96 ID:AovbDseq0


    レナ「……こいこい?」


    53 : ◆dOYH2O5oOo : 2018/08/18(土) 11:48:14.64 ID:AovbDseq0

    楓「おふたりは恋恋なんですね…ふふっ」

    レナさん、キュートさと大人の魅力を兼ね備えていて好きです。ウエストが舞ちゃんと同じだと聞いてびっくりしました。


    最近書いたの

    高垣楓「あいするふたりであいすれば」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532843870/

    高垣楓「アイスるふたり出会いすれば」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533040912/

    千川ちひろ「ちくせきーーっ!!」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533200874/

    並木芽衣子「旅のお供に!」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533806689/

    それでは、またの機会に。

    54 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/08/18(土) 11:55:18.66 ID:xkzWBLPW0
    おつー
    55 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/08/18(土) 16:28:56.95 ID:K/YU6ZGGO
    キュートなお姉さんっていいよね




    おすすめ記事
    アイドルマスターシンデレラガールズの関連記事
                
                                      

    コメント

            

            

     

    ブログパーツ

    最新記事