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神谷奈緒「憎めない常務と秋の魅力満喫☆わくわくバスツアー……!?」

2018/ 11/ 10
  • タグ:美城常務 宮本フレデリカ 速水奏 大槻唯 塩見周子 鷺沢文香 橘ありす 神谷奈緒 ◆5AkoLefT7E ◆i/Ay6sgovU

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:37:37.97 ID:AYYq9tyb0


    前作
    神谷奈緒「夏の常務も憎めない」

    ちょっと長いです




    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477204657


    2 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:38:19.34 ID:AYYq9tyb0


    ―――――プロダクション・会議室―――――


    美城常務「ふむ……全員、集まったようだな。ではこれより会議を始める」

    宮本フレデリカ「あ! じょーむ! じょーむ!」

    常務「どうした」

    フレデリカ「もー、じょーむったらあわてんぼうさんだねー? 今日の会議の予定、いつもなら"9時~10時"なのに、今日は"9時~20時"ってなってたよー?」

    速水奏「ああ、私も見たわ」

    大槻唯「うっかりさーん♪」

    塩見周子「ま、そんなこともあるよねー」

    鷺沢文香「字も満足に書けないのですか……?」

    橘ありす「1人だけ辛辣すぎじゃないですか!?」


                
    PICK UP!

    3 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:38:47.53 ID:AYYq9tyb0


    神谷奈緒(おい、気づいてたか……?)コソコソ

    北条加蓮(いや……見てなかったかな……)コソコソ

    渋谷凛(どうせ1時間って思いこんでるもんね)コソコソ

    奈緒(そもそもなんで朝からこんな会議に出なきゃいけないんだ……)コソコソ


    フレデリカ「言いたかったのはそれだけ! じゃ、始めよっか!」

    常務「キミ達は一体何を言っているんだ……?」

    ありす「え?」

    常務「今日のタイムスケジュールに変更はない。9時~20時の予定だ」

    奈緒「はぁ!?」

    唯「ええ!?」

    奏「へぇ……」

    周子「へぇ……」

    フレデリカ「へぇ……」キリッ

    ありす「フレデリカさんは"へぇ……"ってキャラじゃないですよね」

    文香「ふえぇ……」

    加蓮「それはどうリアクションすればいいの」


    4 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:39:15.77 ID:AYYq9tyb0


    凛「え? ほ、本当に会議がそんなに長引くの?」

    常務「いや、流石にこの部屋に閉じこもるのは10時間が限界だろう。11時間はもたない」

    奈緒(基準どこだよ、1時間でもキツイからな)

    常務「今日、キミたちにしてもらうのはこれだ」


    「常務と秋の魅力満喫☆わくわくバスツアー!」バーン


    みんな「!?」


    5 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:39:46.37 ID:AYYq9tyb0


    常務「そうだ、これが大人のタイトル回収だ」

    ありす「何の話ですか」

    周子「でもでも、急にどうしたんー?」

    常務「思えば、キミ達には迷惑ばかりかけてきたと思ってな」

    フレデリカ「そんなことないよー?」

    文香「ええ、いつも楽しませていただいています……」

    奈緒・加蓮・凛・ありす「……」

    奏「そう思えていない役割も存在する……ということね」

    唯「みんなでおでかけ!? ちょー楽しそう!」

    奏「ここはお言葉に甘えておきましょう? それで、どこへ行くのかしら? ロンドン?マドリード?メルボルン?テヘラン?バンクーバー?テキサス?」

    加蓮「バスって知ってる?」

    奏「台北?香港?釜山?群馬?群馬?群馬?群馬?」

    奈緒「怖えよ! 群馬の何が奏の琴線に触れたんだよ!?」


    6 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:40:19.99 ID:AYYq9tyb0


    常務「というわけで、これからバスツアーに出発する」

    凛「こ、これからって……!」

    ありす「諦めましょう……、決めたら止まらない人です……」

    奈緒「それは上司として0点じゃないのか」

    フレデリカ「じゃ、早速いこーよ!」

    常務「馬鹿野郎!!!!!」

    奈緒「なぜここでキレたんだ!?」

    フレデリカ「……」シュン……

    加蓮「ほら凹んじゃった!」

    フレデリカ「ふっかーつ!」

    凛「どんなメンタルしてるの?」

    常務「うるさい」

    フレデリカ「……」シュン……

    奈緒「遊ぶな!!!」


    7 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:40:46.40 ID:AYYq9tyb0


    常務「旅の必需品と言えばなんだ? 北条」

    加蓮「え? わ、私?」

    常務「そうだな、旅のしおりだ」

    加蓮「聞く気がないなら質問しないでよ!」

    常務「というわけで、今回の旅のためにしおりを作ってきた。目を通してくれ」

    ドーン!!!!!!!!!(300ページ)

    奈緒「殺せんせーかよ!!!」

    常務「伝わりにくい。35点」

    奈緒「うわ腹立つ!!!」


    8 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:41:25.67 ID:AYYq9tyb0


    常務「まあ、9割が私のポエムだから、その部分は後で読んでおいてくれればいい」

    奈緒「絶対に読まないからな」

    文香「暖炉にくべる燃えやすいものを探していました……」

    ありす「よく本人目の前で言えますね!?」

    唯「ちなみに自信作はどれー?」ペラペラ

    凛(読むんだ……)

    常務「192ページ目の作品は森久保先生に褒められた傑作だ」

    奈緒「乃々を巻き込むのはやめてあげろ!」


    9 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:41:57.46 ID:AYYq9tyb0


    常務「では、最初のページを開いてくれ」

    ありす「……」ペラ……

    常務「バスの座席表だ」


    ~バス~

    常 ×
    唯 奏
    フ 周
    橘 文
    奈凛加


    奏「なるほど……、ツッコミ力の高いメンバーを後ろの見渡せる位置にまとめて、効率を上げる作戦ね」

    奈緒「何の効率が上がるんだよ」

    常務「ちなみに進行方向は右だ」

    奈緒「右ぃ!?!?!?!?」


    ~イメージ図~

    三 常 ×
    三 唯 奏
    三 フ 周
    三 橘 文
    三 奈凛加
    三 →→→
      ブーン


    加蓮「気持ち悪っ!!!」

    凛「どんな形のバスなの!?」

    奏「それは困るわ」

    奈緒「奏は急に冷静になるなよ」


    10 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:42:42.15 ID:AYYq9tyb0


    常務「ジョークだ」ハハハ

    ありす「的確に怒りのツボを突いてきますね」

    フレデリカ「まあまあ! ありすちゃんはフレちゃんの後ろだよ! おしゃべりしようね!」

    文香「いえ、ありすちゃんは隣の私と語り合うのです……」

    フレデリカ「ふーん……?」

    文香「ふふ……」

    ありす「ち、ちょっと!」

    周子「盛り上がってまいりました!」

    ありす「煽らない!!!」

    常務「まあ私がその場所なら神谷と話し続けるが」

    フレデリカ「……」ギロッ

    文香「……」ギロッ

    奈緒「何であたしが睨まれなきゃいけないんだ!?」


    11 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:43:24.20 ID:AYYq9tyb0


    常務「ちなみに、当初はもう少し大きいバスを借りる予定だった。その時の案がこれだ」



    常 ×
    唯 奏
    フ 周
    橘 文
    奈 加
    代々木


    凛「渋谷だよ!!!!!」

    常務「原点回帰ということだな」

    凛「そもそも"渋谷凛"の3文字でいいじゃん!!!」

    奈緒(それ以前に1人で3席ってのは何なんだよ)

    加蓮(凛、ずっと横になって寝てるのかな)


    12 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:43:56.99 ID:AYYq9tyb0


    常務「さて、ここからはツアーの内容に触れていくことにする」

    奈緒「もう好きにしてくれ……」

    常務「唐突だが、秋と言えば?」

    唯「唯はね! スポーツ!」

    フレデリカ「フレちゃんは食欲~!」

    文香「やはり読書でしょうか……」

    常務「ふむ、悪くない。だが、それだけではないだろう」

    ありす「……?」

    常務「芸術の 秋」

    奏「まあ、よく聞くわね」

    常務「棒術の 亜季」

    加蓮「いや上手そうだけどね? 今は関係なくない?」

    常務「早実の 敵」

    奈緒「やっぱり慶応か? 慶応義塾のことなのか?」

    常務「前述の カニ」

    凛「いつ言ってた? いつカニについて触れてた?」

    常務「カルーセル 麻紀」

    ありす「もはや個人名ですけど!?」


    13 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:45:19.21 ID:AYYq9tyb0


    常務「まあ、そんな感じのツアーとなる」

    奈緒「わっかんねぇ……!!!」

    常務「何か質問はあるか」

    フレデリカ「はーい!」

    常務「なんだ」

    フレデリカ「バナナはおやつに入りますか!?」

    奈緒(それ前も聞いてただろ!?)

    常務「良い質問だ」

    ありす(久々に出ましたね)

    常務「何度も言うが、飲食物の持ち込みは禁止だ」

    ありす「初耳中の初耳ですけど!?」

    奈緒「拷問かよ!?」


    14 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:46:04.16 ID:AYYq9tyb0


    唯「えー! アメちゃんもダメなのー?」

    周子「八つ橋もー?」

    フレデリカ「サムゲタンも!?」

    ありす「たとえOKでも持っていけないでしょうサムゲタン」

    常務「その代わり、1回250ジュエルで飲食物ガチャが引ける」

    加蓮(単位に既視感!!!)


    15 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:46:30.30 ID:AYYq9tyb0


    常務「初回は60ジュエルで引けるぞ」

    凛(既視感が増した!!)

    常務「10連ガチャでは爽健〇茶が確定だ」

    奈緒「普通に買わせてくれよ頼むから!」

    常務「さらに今なら! 期間限定SSR"橘ありすの飲みかけアクエリ〇ス"が当たる」

    ありす「ちょっと!」

    フレ・文香・周子・奏・唯「ガチャガチャガチャガチャ」

    ありす「ちょっと!!!」


    16 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:47:08.99 ID:AYYq9tyb0


    常務「限定商品はこれだけではない」

    加蓮(普通に商品って言うのやめた方が)

    常務「なんと"神谷奈緒のつけ眉毛"も当たる」

    奈緒「つけまつ毛みたいに言うな!!!」

    凛(そもそも飲食物ですらないし)

    フレ・文香・周子・奏・唯「……」シーン……

    奈緒「これはこれで腹立つな!!!」

    ありす「ま、回しましょうか……?」

    奈緒「優しさが痛い」


    17 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:47:46.05 ID:AYYq9tyb0


    常務「では、説明は以上だ。早速出発しよう」

    唯「はーい!」

    フレデリカ「いえーい!」

    奈緒(行くしかないのか……)

    奏(諦めなさい……)

    奈緒(普通に思考に入ってくるな!)

    常務「……」

    加蓮「?」

    常務「……」

    凛「……?」

    常務「……よし、OKだ」

    奈緒「編集点作ったか今!? これ撮ってるのか!?」キョロキョロ


    18 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:48:17.76 ID:AYYq9tyb0


    ~駐車場~


    常務「えー……、こほん」

    常務「ニューヨークへ行きたいか?」

    加蓮「そういうウルトラなバスツアーじゃないでしょ」

    常務「早速、このバスに乗って……と、言いたいところだが……」

    唯「?」

    フレデリカ「どーしたの?」

    常務「いや、最近は物騒な事件が多いからな、この金属探知機のゲートを通ってもらいたい」バーン

    奈緒「うわ! 空港とかでよく見るやつだ!」

    ありす「そんなに信頼度ないんですか私たち」

    常務「まあ、安全のためだ。従ってくれ……、死にたくないならな!!!」クワッ

    凛「怖っ」


    19 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:48:51.51 ID:AYYq9tyb0


    常務「ではまず大槻、通ってくれ」

    唯「はーい!」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    常務「む、警報音が鳴ったな」

    奈緒「警報音キモっ!」


    20 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:49:18.91 ID:AYYq9tyb0


    常務「大槻はそのブレスレットだな、それ以外は平気そうだから、乗ってくれ」

    唯「おっけー!」トコトコ

    ありす「なんで音に関してはスルーなんですか」

    常務「次、塩見」

    周子「へーい」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    周子「ありゃ、鳴っちゃった」

    常務「アクセサリーはつけていないようだが……」

    奏「何かポケットに入ってたりするの?」

    周子「あー、これかな?」ガサゴソ

    ありす「?」

    周子「あずきバー」

    凛「確かに硬いけど!!!」


    21 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:50:03.12 ID:AYYq9tyb0


    常務「何、あずきバー!? これは立派な凶器だ、没収とする」

    周子「え~!?」

    ありす「いや、常務、さすがにそれは……」

    常務「橘が言うなら仕方ないな、むやみに人を傷つけるなよ」

    周子「わーい、ありすちゃん、ありがとねー」トコトコ

    ありす「え? え???」

    奈緒「もうついて行けてないもんな」

    加蓮「誰があんなやり取りについて行けるのって話だけどね」


    22 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:50:43.17 ID:AYYq9tyb0


    奏「次は私かしら?」

    常務「ああ、通ってくれ」

    奏「恐らく平気だと思うけれど」トコトコ


    ぴにゃ! ぴにゃ! ぴにゃ!


    凛(さっきと違くない?)

    奈緒(何種類ボイス録ったんだよ)

    常務「おめでとう、3人目のお客様だ」

    加蓮「その音だったの!?」

    ありす「というか記念の刻みが小さすぎるのでは!?」

    奏「イヨッシャ!!!!」

    奈緒「お前誰だ!?」

    常務「記念にこれをあげよう」

    奏「あら、何かしら」

    常務「あずきバーだ」

    奈緒「あずきバーはもういいよ!!!」


    23 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:51:21.69 ID:AYYq9tyb0


    ~一方その頃・車内~


    周子「やっほー」トコトコ

    唯「おー! しゅーこちゃん! ……あれ? アイス?」

    周子「そー、せっかく出したから食べようかと思ったんだけど、これが硬くってさ」ペロペロ

    唯「へー! 美味しそー!」

    周子「1口食べる?」

    唯「え!? いいの!?」

    周子「ま、1口食べれるものなら、だけど」

    唯「ありがとー!」ガリガリガリガリ!!!!!

    周子「Oh……」


    24 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:51:48.37 ID:AYYq9tyb0


    ~車外~


    常務「次だ、宮本」

    フレデリカ「あいあいさー!」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    常務「む」

    フレデリカ「あー、鳴っちゃったかー! フレちゃんの髪の毛が金色だからかなー??? それともキラキラしたこの瞳のせいかなー??? なんでかなー!!!」

    常務「誤作動のようだな、乗っていいぞ」

    フレデリカ「……あ、はい」トボトボ……

    加蓮「仲悪いの?」


    25 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:52:32.48 ID:AYYq9tyb0


    常務「鷺沢」

    文香「はい……」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    奈緒「もう鳴るのが普通に思えてきたな」

    常務「見た感じではアクセサリー系ではないようだ」

    文香「陰キャラですから……」

    ありす「なんて返せばいいんですか」

    凛「そのカバンじゃないの?」

    常務「ふむ、中身は?」

    文香「おかしなものは何も……。せいぜいネオジオポケットとセガサターンとワンダースワンとドリームキャストしか」

    奈緒「なぜそのチョイスに!?」

    文香「皆で楽しめればと……」

    ありす「全部初めて見ましたよ……」

    常務「今どきこんなもので喜ぶのは安部菜々くらいのものだ」

    凛「個人名を出す必要はあった!?」


    26 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:52:59.61 ID:AYYq9tyb0


    常務「では橘、通ってくれ」

    ありす「はいはい……」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    ありす「あ、あれ? 心当たりがないんですが……」

    加蓮「荷物も軽めだし……」

    常務「いや、確かに反応している」

    ありす「え? な、なににですか?」

    常務「キミのその、どんな時にも挫けず、諦めない、""鋼""の意志に……な」ドヤァ……

    ありす「大丈夫なら乗りますね」トコトコ

    凛「あ、そこ段差あるから気をつけてね」

    ありす「ありがとうございます」トコトコ

    奈緒「すぐ乗るから待っててな」

    ありす「はい」トコトコ

    常務「次、渋谷」

    加蓮「よっぽど鋼メンタルでしょ」


    27 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:53:25.27 ID:AYYq9tyb0


    凛「……」トコトコ


    シーン……


    凛「よかった……」

    常務「面白味の欠片もない(問題ないな、乗ってくれ)」

    凛「隠せ!!!」


    常務「北条」

    加蓮「はいはい」トコトコ


    シーン……


    加蓮「セーフでしょ?」

    常務「その髪はチョココロネではなかったのか」

    加蓮「仮にそうでもチョココロネは金属探知機には引っかからないから」トコトコ


    28 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:53:57.92 ID:AYYq9tyb0


    常務「さて……」

    奈緒「……」

    常務「今の気持ちは?」

    奈緒「"早くしてくれ"一択だよ!」

    常務「ふ……、そこまで楽しみにしてくれていたとは」

    奈緒「うるさいな! 通るぞ!」トコトコ


    ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~


    奈緒「うわ鳴った!」

    常務「さて……」

    奈緒「わかってるんだよ! どうせ"その眉毛が……"とか言うんだろ!?」

    常務「いや、また故障だな、乗って構わない」

    奈緒「……」

    常務「どうした? 先に乗るぞ」テクテク

    奈緒「なんなんだよもー!!!!!」バンバン


    29 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:54:30.38 ID:AYYq9tyb0


    ~一方その頃・車内~


    凛「奈緒、遅いな……」

    奏「またなにか、いじられてるのかしら?」

    周子「奏ちゃんは冷静だよねー」

    奏「あら、そんなことないわ。そうあろうと努めてるだけ……」

    奏「そう、このあずきバーのように、冷たくあろうと努めて……」

    奏「……硬っ! えっ、このあずきバー……えっ硬い……なにこれ、え、ちょっと、なにこれ硬い……硬い!!!」

    周子「前言撤回かなー」


    30 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:55:06.63 ID:AYYq9tyb0


    ~~~~~


    常務「さて、全員乗ったようだな、これからの予定だが、まずは昼食だ」

    奈緒「ここまでに時間かけすぎて、もういい時間だもんな」

    加蓮「無駄なやり取りが多すぎるのよ」

    常務「私の行きつけの料亭に向かう。秋の味覚を堪能しよう」

    フレデリカ「おー!」

    ありす「それは楽しみですね」

    常務「大丈夫だ、味は私が保証しよう」

    加蓮「その発言で一抹の不安が芽生えたけどね」


    31 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:55:38.11 ID:AYYq9tyb0


    常務「その後、果物狩りや紅葉狩りも予定している。楽しみにしてくれ」

    凛(わりとプランはまとも……)

    唯「あ! じょーむ!」

    常務「……」

    唯「あれ? おーい! じょーむ!」

    常務「常務ではない……」

    奈緒(え?)

    常務「バスガイドの美城だ」ドヤァ

    ありす「めんどくさっ!」

    常務「(ガイドが)有能すぎるのも困りものだな……」

    奈緒「とうとうただの自画自賛じゃねーか!!!」

    文香「〇スガイド……」

    加蓮「何でそこ伏せたの」


    32 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:56:17.30 ID:AYYq9tyb0


    ~移動開始~


    バスガイド常務「アテンションプリーズ!!!」

    奈緒「バスガイド知らないだろ!?」

    常務「まず、シートベルトは忘れずにつけてくれ……、死にたくないならな!!!」クワッ

    凛「ちょくちょく脅すのは何?」

    常務「さて、右を見てくれ」

    周子「?」サッ

    常務「川だ」

    加蓮(下手か!)

    常務「左を見てくれ」

    唯「?」サッ

    常務「山だ」

    凛(学んでよ!)

    常務「前を見てくれ」

    ありす「今度はなんですか……」

    常務「私だ」ドヤァ……

    奈緒「やめちまえ!!!!!」


    33 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:57:08.78 ID:AYYq9tyb0


    常務「しばらくは移動時間となる。各々、楽しい時間を過ごしてくれ」

    奈緒(ようやく休める……)

    フレデリカ「しりとりー!!!!!」

    文香「理論」

    加蓮「始まったと思ったら終わった!!!」

    フレデリカ「……」シュン……

    奈緒「厄日かよ」

    ありす「ふ、フレデリカさん、アメなめますか……?」

    フレデリカ「!」パァァァァ

    フレデリカ「ありがと!!!」

    文香「……」グヌヌ

    凛「いや、もとはといえば原因は文香だから」


    34 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:58:00.26 ID:AYYq9tyb0


    常務「北条の体調は大丈夫か? 調子が悪くなったら言ってくれ」

    加蓮「ありがたいけど平気かな」

    常務「頭痛、酔い、腹痛、生理、発熱、なんでも言ってくれ。薬は裏ルートで用意してある」

    加蓮「表ルートで手に入れてよ!」

    奈緒「薬とか一番裏通しちゃダメなやつだろ!」

    常務「それでも辛い時は……」パチン

    フレデリカ「はーい! ドクターフレデリカの参上だよ!」

    文香「惨状の間違いでは……?」

    周子「前科何犯?」

    奏「自首するなら付き合うわ」

    ありす「ツッコミが辛辣すぎませんか!?」

    フレデリカ「はーい! 服役囚フレデリカだよ……」

    奈緒「ジョブチェンジが劇的だな!?」


    35 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:58:42.22 ID:AYYq9tyb0


    ~しばらく経って~


    常務「そろそろ目的地が近づいてきたようだ」

    奈緒「ようやくか……」

    常務「皆、窓の外を見てほしい」

    ありす「!」

    加蓮「わぁ……」

    凛「綺麗な紅葉……」

    周子「この赤と黄色、京都を思い出すねぇ」ウンウン

    奏「都心から少し走っただけでも、こんなにキレイな紅葉が見れるのね」

    常務「これから昼食だ、期待してくれ」

    常務「……」

    加蓮「?」

    常務「……」

    凛「……?」

    常務「……よし、OKだ」

    奈緒「また編集点!? やっぱりこれ撮ってるのか!?」キョロキョロ


    36 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 15:59:35.21 ID:AYYq9tyb0


    ~料亭~


    常務「皆、席には着いたな」

    唯・フレ「はーい!」

    常務「ここは、天ぷらが非常に美味だ。"山菜と川魚の天ぷら御膳"がおすすめのようだな」

    唯「じゃあ唯はそれで!」

    フレデリカ「フレちゃんも!」

    奏「私もそれにしておくわ」

    周子「あたしもー」

    ありす「私もそれでいいです」

    凛「私もそれにしておこうかな。奈緒と加蓮もいいよね?」

    奈緒「ああ」

    加蓮「うん」

    文香「カレーライスで」

    奈緒「空気読め!!!」

    ありす「フレデリカさんですら空気読んでたのに!」

    フレデリカ(ですらー?)


    37 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:00:03.30 ID:AYYq9tyb0


    ~全員同じやつにしました~


    常務「出来上がったようだな」

    唯「もーお腹ペコペコだよー!」

    ありす(わ……、美味しそう……)キラキラ

    凛(ありすがかわいい……)

    奏「じゃあ、いただこうかしら」

    常務「待て」

    奈緒「?」

    常務「ただ食べるだけではつまらないだろう」

    加蓮(いや、面白さ求めてないし)

    常務「そこでキミ達には、食レポをしてもらいたい」

    ありす「ええ……!?」

    常務「ちょうど9品目ある。私が食べるモノと人を指定するから、何か感想を言ってくれ」

    凛(め、めんどくさい……)

    常務「くれぐれも『おー↓いー↑しー↑いぃぃー!!!↑↑↑』のような感想にならないように」

    ありす(常務が言うとなかなかキツイというか)

    文香「ご乱心ですか」

    ありす「たまには我慢しません?」


    38 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:00:46.49 ID:AYYq9tyb0


    常務「ではまず、ヤマメの天ぷらを、宮本」

    フレデリカ「はいはーい!」

    フレデリカ「……」モグモグ

    フレデリカ「!」

    フレデリカ「素晴らしいですね。サクサクの衣はもちろんですが、それによってヤマメの身の柔らかさが引き立っている。"素材の味を活かす"という文言は、ともすれば単に淡白な味を指すことになりかねませんが、コレは明確に違う。恐らく、衣をつける前に塩を揉みこんで下味をつけているのでしょう。さらに衣からも柑橘系の香り……。ヤマメを活かすために、最大限の技術を集めている。感服いたしました」


    りんなおかれんありす「!?!?!?」


    39 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:01:13.06 ID:AYYq9tyb0


    常務「悪くないな」

    奈緒「あれでその評価!?」

    加蓮「ハードルどうなってるの!?」

    凛(ちょっと見直したけど)

    常務「次、タラの芽の天ぷらを、橘」

    ありす「え、ええ!?」

    常務「頼んだ」

    ありす「ええ……、し、食レポ……」

    奏「大丈夫よ、食べて、感じた、そのままを言えばいいの」

    唯「うんうん! なんでもいいんだよ!」

    周子「がんばー」

    奈緒「が、頑張れ!」

    凛(この集まり、基本的にありすに優しいよね)


    40 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:01:47.82 ID:AYYq9tyb0


    ありす「……」ドキドキ

    ありす「……」モグ……

    みんな「……」ドキドキ

    ありす「!」

    ありす「お、おいしい……!」パァァァァ

    ありす「あ、あの、山菜なのにジューシーというか、しっかりと噛みごたえがあって」

    ありす「少し苦みもあるんですけど、風味が口いっぱいに広がって……!」

    ありす「えっと、えっと、と、とっても美味しいですっ!」

    ありす「ど、どうでしょうか……」


    へんじがない ただのしかばねのようだ(死因 ありす かわいい)


    ありす「みなさん!?!?!?」


    41 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:02:21.22 ID:AYYq9tyb0


    常務「死ぬかと思ったな」

    加蓮「今回は同意」

    凛「わかる」

    奈緒「な」

    周子「わかるけど、トラプリが語彙を失ったらマズいから帰ってきて?」

    奏「会話が回らなくなるわ」

    奈緒「そっちで回せよ」

    奏「まって奈緒、怖い」

    常務「では次、ゼンマイの天ぷらを、塩見」

    周子「へーい」モグモグ

    周子「おー、確かに、山菜のわりにしっかりしてるね」

    周子「京都の天ぷらにも負けないんじゃないかな? 衣を薄めにして、"食べている"感を強めてるのもいい感じ」

    周子「きっと、お酒があれば飲みたいような味かもね。かるーく塩を付けた方が、アタシ、"塩"見シューコちゃん的にはおすすめかな」ウィンク

    奈緒「おお……」

    凛「流石、そつなくこなすね……」

    加蓮(私たちとありす以外で一番まともなの、案外周子なのかも)

    奏(私じゃなくて!?)

    加蓮(そういうとこだからね)


    42 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:02:48.64 ID:AYYq9tyb0


    常務「次はマイタケの天ぷらだな、大槻」

    唯「はい!」モグモグ

    唯「わ! 美味しい!」

    唯「最初はサックサクで! でもキノコはちゃんとキノコー! って感じでいい感じ!」

    唯「しょーこちゃんにも食べさせてあげたい! ちょーおいしいよ!」

    凛(唯らしいね)

    奈緒(伝わればそれが1番だもんな)

    唯「ひゃっはー!」

    ありす「それいります?」


    43 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:03:30.08 ID:AYYq9tyb0


    常務「メイン食材はここまでだな、次、渋谷には茶碗蒸しを食べてもらう」

    凛「茶碗蒸し……」モグ

    凛「出汁が利いてておいしい……。タケノコとか銀杏も秋の味覚って感じでいいね。わりと食べごたえもあるし、美味しいよ」

    常務「普通だな」

    凛「いいでしょ!?」

    常務「鷺沢、味噌汁」

    文香「うまい」ズズッ

    常務「なるほど」

    凛「レポでもなんでもないじゃん!!!」


    44 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:04:03.87 ID:AYYq9tyb0


    常務「速水、漬物を食べてくれ」

    奏「ええ、わかったわ」

    奏「……」モグ

    奏「あら、思ったより味が強くくるわね。ご飯が進みそう」ポリポリポリポリポリポリポリポリ

    ありす(やかましいですね)

    奏「漬物といえども、立派な料理だということを思い出させてくれる……」ポリポリポリポリポリポリポリポリ

    凛(こんなにポリポリ音が似合わないのは奏くらいかも)

    奏「素晴らしいポリポリポリポリ腕前ね!ポリポリポリポリ」ポリポリポリポリ

    奈緒「うるせぇ!!!!!」


    45 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:04:31.85 ID:AYYq9tyb0


    常務「炊き込みご飯を北条」

    加蓮「はいはい……」モグモグ

    加蓮「ん、ご飯にちゃんと味が乗ってるね、これだけでも十分進みそう」

    加蓮「タケノコ、ニンジン、鶏肉もしっかり印象に残るし、彩りもきれい……」

    加蓮「うん、美味しい」

    加蓮「……病院の時のご飯と比べたら、本当に……」

    加蓮「こうやって、みんなで一緒にっていう雰囲気も、ね」

    加蓮「って、しんみりさせちゃったかな? ごめんごめん」


    みんな「……」グスッ


    加蓮「ええ!? そ、そんなに!?」

    奈緒「がれえぇぇぇん!!!!」ワー

    加蓮「ち、ちょっと! 奈緒!」

    常務「目にゴミが入っただけだ」ツー……

    奏「誰も……聞いてないわよ……」


    46 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:05:10.91 ID:AYYq9tyb0


    ~数分後~


    常務「すまない、取り乱してしまったな」

    唯「だいじょぶだいじょぶ!」

    ありす「今回は、しょうがないと思います」

    加蓮「ごめんって」

    常務「最後は神谷だな」

    奈緒「あー、忘れてた……あれ? もう一通り全部食べたんじゃないのか?」

    常務「水だ」

    奈緒「水ぅ!?」


    47 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:05:48.03 ID:AYYq9tyb0


    常務「ああ、飲んでくれ」

    奈緒「はぁ!?」

    常務「さあ」

    奈緒「わ、わかったよ!」ゴクゴク

    常務「どうだ」

    奈緒「水だよ!!!!!」

    常務「以上、プロジェクト食おーね・食レポのコーナーでした」

    凛「そのタイトル初耳なんだけど!?」

    奈緒「あたしをオチに使うな!!!!!」


    48 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:06:22.21 ID:AYYq9tyb0


    ~食後~


    常務「さて、素晴らしい食事だったな」

    フレデリカ「美味しかったー!」

    ありす「まあ、料理は素晴らしかったですね」

    奈緒(あたしも食レポしたかった……)

    唯「次は何をするのー?」

    常務「ああ、この料亭は果樹園に隣接していて、普段は食後のデザートにその果物が出される」

    周子「おおー」

    常務「だが今回は、果物狩りを兼ねて、自分でデザートを獲ってもらう」

    凛「ふうん、楽しそうだね」

    奏「どんな果物が獲れるのかしら?」

    常務「バナナ、パパイヤ、マンゴー、パイナップル」

    奈緒「亜熱帯かよ!?」

    ありす「この緯度で!?」


    49 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:06:59.52 ID:AYYq9tyb0


    常務「もちろん冗談で、ブドウ、リンゴ、ナシ、モモの4エリアに分かれている」

    文香「馬鹿みたいに大きいのですね……」

    ありす「一言余計なんですよね」

    常務「各地に水道や机があり、その場で食べることもできる。もちろん、みんなで持ち寄って1か所で食べるのも良いだろう」

    常務「制限時間は私が飽きるまでだ」

    奈緒「わかんねぇよ!!!」

    常務「では……、散!!!」

    ありす「始まり方が無駄にかっこいい」


    50 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:07:25.78 ID:AYYq9tyb0


    奈緒「……だってさ、どうする?」

    加蓮「まあ、せっかくだから色々なの食べたいよね」

    凛「じゃあ、分かれて、後で持ち寄ろうか」

    加蓮「そうしよっか」

    奈緒「そうだな」

    凛「じゃあ、2年後に!」

    奈緒「遠いよ」

    加蓮「シャボンディ諸島で!」

    奈緒「どこだよ」


    51 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:08:10.06 ID:AYYq9tyb0


    ~リンゴエリア~


    ありす(さて、とりあえずはリンゴでも……)

    ありす(イチゴがないのは残念ですが、シーズンもズレてますしね……)

    ありす(あ、あのリンゴ、美味しそう……)

    ありす「えいっ」ピョン スカッ

    ありす「あ、あれ? と、届かない……」

    ありす「えいっ! えいっ!」ピョンピョン

    ありす「……諦めましょう」シュン……

    フレデリカ「あ~りすちゃ~ん!」

    ありす「げ、……何しに来たんですか」

    フレデリカ「ふふふ……、あのリンゴが欲しいのかな? 取ってしんぜよー!」

    文香「いえ、私にお任せを、ありすちゃん」

    ありす「ふ、文香さん!?」

    フレデリカ「わ! 出たな! 鷺沢!」

    文香「宮本は引っ込んでいたらどうですか?」

    ありす「苗字で呼ぶ距離感でしたっけ!?」


    52 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:08:46.20 ID:AYYq9tyb0


    フレデリカ「あのリンゴだよね!?」

    ありす「そ。そうですけど」

    文香「私でも手が届きそうです……」バッ

    フレデリカ「フレちゃんが取るんだよー!」バッ

    ピトッ……

    フレデリカ「あっ……」
    文香「あっ……」

    フレデリカ「……///」

    文香「……///」

    フレデリカ「フミカ……ちゃん……///」

    文香「フレデリカ……さん……///」

    ありす「なんでそこでフラグが立つんですか!?!?!?」


    53 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:09:11.18 ID:AYYq9tyb0


    フレデリカ「仲良くが一番だよねー」シャクシャク

    文香「仰る通りです……」シャクシャク

    ありす「ええ……」

    フレデリカ「はい、あーん」

    ありす「え、ええ!?」

    フレデリカ「ほらほら~!」

    ありす「あ、あーん……」パクッ

    ありす「///」シャクシャク

    文香「……」

    文香「……」

    文香「……」

    ありす「ちょ、文香さん! 無言でリンゴを近づけないで!」


    54 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:09:39.63 ID:AYYq9tyb0


    ~ブドウエリア~


    凛(さて、適当に取って、合流しなきゃね)

    凛「どれがいいかな……」

    唯「あれとかおっきくって美味しそうだよ!」

    凛「あ、ホントだ……。って、唯!?」

    唯「はろはろ~!」

    凛「えっと、唯もブドウ?」

    唯「ううん! 適当に歩いてたらここについちゃった!」

    凛「ふふ……、唯らしいね」

    唯「……」

    凛「……? どうかした?」

    唯「凛ちゃん、疲れてない?」

    凛「えっ……?」

    唯「っていうか、トラプリ3人! いっつも大きな声出してるから……」

    凛「あー、……大丈夫だよ、ちょっと大変だけど、ちゃんと楽しいからさ」

    唯「そっか! ならよかった! あ! アメちゃんあげるよ! 他の2人にもあげといて!」ハイ

    凛「ん、悪いね……、何味?」

    唯「ジンギスカン!」

    凛「ごめんいらない」


    55 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:10:15.84 ID:AYYq9tyb0


    唯「それにしても、じょーむって面白いよねー!」モグモグ

    凛(ブドウ、もう食べてる……)

    唯「はい! 凛ちゃんもどーぞ!」

    凛「あ、ありがと……」モグモグ

    凛(おいしい……)

    唯「何の話だっけ?」

    凛「常務でしょ?」

    唯「そうそう!」モグモグ

    凛「いや、そりゃ端からみれば愉快極まりないけどさ、実際に関わるとなると……」

    唯「凛ちゃんも、将来はあんな感じのくーるびゅーてぃーになるのかな?」

    凛「冗談じゃない!!!!!」

    唯「わ! ビックリした!!!」


    56 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:10:55.75 ID:AYYq9tyb0


    唯「って、あ!!!」

    凛「ど、どうしたの?」

    唯「ビックリしてブドウのタネ、飲んじゃった!」

    凛「え? ああ、ごめんごめん」

    唯「ブドウになっちゃう!!!」

    凛「ならないよ!?」

    唯「ならないの!?」

    凛「そんなに驚くかな!?」

    唯「じゃあガムを飲んでもガムにならないの!?」

    凛「タネですらないじゃん! ガムになるって何!?」

    唯「え!? ガム知らないの!?」

    凛「ガムは知ってるよ!!!」

    唯「え!? ベム知らないの!?」

    凛「妖怪人間は関係ないでしょ!?」

    唯「ベムに謝ってよ!!!」プンプン

    凛「唯の怒りのツボはどこなの!?!?」


    57 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:11:22.34 ID:AYYq9tyb0


    ~ナシエリア~


    加蓮(さて、ナシだけど……)

    加蓮(ま、どれを取っても一緒でしょ)

    加蓮「目についたやつを取ろっと」

    周子「と、思うじゃん?」ニュッ

    加蓮「うわ! お、脅かさないでよ……」

    周子「あ! 平気!? 心臓動いてる!?」

    加蓮「そこまで弱くないし!」

    周子「よかったー、この歳で人殺しはちょっとアウトだよね」

    加蓮「人殺しはどの歳でもアウトだからね」


    58 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:11:50.20 ID:AYYq9tyb0


    周子「加蓮ちゃん、美味しいナシの見分け方、教えてほしい?」

    加蓮「え、そんなのあるの?」

    周子「ないけど?」

    加蓮「……」イラッ

    周子「あ! 平気!? 血圧上がりすぎてない!?」

    加蓮「その心配するふりして煽るのやめてよ!」

    周子「フンフンフフーン」

    加蓮「味方の持ちネタパクってるし」

    周子「シオデリカ~」

    加蓮「その場合塩見シオデリカだけどいいの? 塩分2倍よ?」

    周子「うわめっちゃ面白い!」

    加蓮「うるさいな!」


    59 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:12:18.45 ID:AYYq9tyb0


    周子「さて、本題に入ろっか」

    加蓮「え……?(き、急に真剣な表情に……)」

    周子「ここどこ?」

    加蓮「迷子だったの!?」

    周子「あずきバーで加蓮ちゃんに殴られたとこまでは覚えてるんだけど」

    加蓮「捏造しないでくれる!?」

    周子「あんまり大きな声を出さない方がいいよ?」

    加蓮「誰のせいだと思ってるの!」

    周子「あたしのせいだと思う。ごめんなさい」

    加蓮「反省早っ」

    周子「常務のことは嫌いになっても、シューコちゃんのCDは買ってね☆」

    加蓮「身勝手極まりない!!!」

    周子「でも、調子悪くなったら言わなきゃダメだよ?」

    加蓮(……掴めないなあ)


    60 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:13:02.57 ID:AYYq9tyb0


    ~モモエリア~


    奈緒「いよっし! 取るぞ!」

    奈緒「どういうのがいいとかはわからないけど、とりあえず大きいやつを……」

    奏「……あら? ようこそ、このモモエリアに人が訪れるのは何年ぶりかしら」

    奈緒「うわあ、めんどくさそうなのに絡まれた……」

    奏「そんなこと言われると傷つくわ……。私だってたまには自由に振る舞ってみたいのよ」

    奈緒「たまには?」

    奏「あのメンバーに囲まれていると、どうしても個性が消えてしまいがちになるのよね」

    奈緒「むしろどこにいる時よりも奏は輝いて見えるけどな?」

    奏「あら、そんなに褒められると照れるわ」

    奈緒「皮肉だよ」


    61 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:13:44.45 ID:AYYq9tyb0


    奏「モモと言えば、こんな逸話を知ってる?」

    奈緒「逸話?」

    奏「ええ、哀しき魔女の話……」

    奈緒「知らないけど……、有名なのか?」

    奏「これは、遥か昔の、遠い国のお話なの」

    奈緒「あ、始まるんだ」

    奏「ある国の、それはそれは美しい女性が、モモを育てていたの」

    奏「でも、戦火によって、自慢のモモ園は壊滅状態……」

    奏「自らも傷を負い、最後に残ったモモの木の下で、最後のモモを食べたの」

    奏「そう、こんな風にね」カプリ

    奏「すると……」

    奈緒「す、すると……?」

    奏「なんと、その女性が……え、まって、美味しっ! このモモ、美味しい……」モグモグ

    奏「えっ、ちょっとまって、なにこれ、美味し……えっ」モグモグ

    奏「これやば……、美味し……、え、すご……、美味しい!!!」モグモグ

    奏「ちょっと! 奈緒も食べてみて!」

    奈緒「逸話は!?!?!?」


    62 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:14:15.01 ID:AYYq9tyb0


    奏「逸話? ああ、なんやかんやで、なんかこの世を支配するだけよ」

    奈緒「そこを話せよ!!! 気になるじゃんか!!!」

    奏「そんなことよりモモよ」

    奈緒「話し始めたのは奏だろ!?」

    奏「はいはい、どうぞどうぞ」

    奈緒「自由かよ……」モグ……

    奈緒「……うわ! 美味いな!?」

    奏「ね?」ドヤァ

    奈緒「そのドヤ顔は誰の目線に立てば出てくるんだ!?」


    63 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:14:53.90 ID:AYYq9tyb0


    ~果物狩り終了・バス車内~


    常務「皆、果物狩りは楽しめたか?」モグモグ

    奈緒「なんでリンゴ食いながら話してるんだよ」

    フレデリカ「楽しかったー!」

    唯「うんうん!」

    文香「常務がいなかったからですね……」

    ありす「敵意が明確すぎる」


    64 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:15:23.82 ID:AYYq9tyb0


    常務「では、みんなお馴染み、バスガイドの美城に戻らせてもらおう」

    奈緒(誰も求めてないけどな)

    凛(さっきの一回で"お馴染み"にカテゴライズするの傲慢すぎるでしょ)

    常務「さて……」コホン

    常務「ハイテンションプリーズ!!!」

    加蓮「とうとうCAだとしても間違ってるし!!!」

    フレ・文香・周子・奏・唯「Foooo!!!!!!」

    ありす「対応能力おかしくないですか!?」

    常務「移動中のバス内といえば何だ? 北条」

    加蓮「え、また私!? えっと……」

    常務「そうだ、カラオケだな」

    加蓮「もう怒る気力もないんだけど」


    65 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:15:57.43 ID:AYYq9tyb0


    常務「しかしこのリンゴ、鮮やかな赤い色をしている……、紅葉もだが、秋のイメージカラーが赤になるわけだな」

    奏「そうね、赤は人の目を惹きつける色……」

    周子「うんうん、例えば妖艶なルージュで紅に染まった唇」

    フレデリカ「最初に目に入ってしまえば、その唇に心を奪われるのは仕方ないかもね~?」

    奏・周子・フレ「そう、唇に」


    ~~~♪


    ありす「え? え???」

    奈緒「こ、このイントロは……」


    周子・フレ『聴いてください、Tulip』

    奏『忘れてきて あげたのよ 自分の傘は~♪』


    凛「いつ打ち合わせとかしてるの!?」

    文香「ハイハイハイハイ!!!」

    加蓮「なんか厄介な人いるし!」


    66 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:16:48.72 ID:AYYq9tyb0


    ~Tulip終了~

    奏「ありがとう」


    ありす「……いや、歌は凄かったですけど」

    奈緒「本来なら、生歌をバスで聴けるってホントに凄いことなのにな」


    ~~~♪

    凛「うわ!」

    加蓮「間髪入れずに次にいくの!?」

    ありす「というか、このイントロは……」


    唯『ねえ 今 見つめているよ 離れていても』


    奈緒「!?」


    フレ『もう涙をぬぐって笑って』


    周子『一人じゃないどんな時だって』


    奏『夢見ることは生きること』


    文香『悲しみを越える力』


    フレデリカ(ありすちゃん!)コソコソ

    ありす(えっ!? え!?)


    ~~~♪

    ジャ ジャ ジャン!!!!!!


    みんな「……」ジー……

    ありす(ええ……、し、しょうがないですね……)


    ありす『歩こう~♪ 果てない道~♪』


    常務「やった!!!」グッ


    奈緒「それが言いたいだけだろ!!!!!」


    67 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:17:32.77 ID:AYYq9tyb0


    ~~~~~


    常務「そうこうしている間に、次の目的地が近づいてきたな」

    常務「喉も温まったようで何よりだ」

    加蓮(ライブするわけじゃないんだから喉とかどうでもいいでしょ)

    奈緒(ってかあたしたちは最初から叫びっぱなしだし)

    奏「次は何をするのかしら?」

    周子「さっき"自然公園"って見えたけど」

    常務「ああ、この自然公園で紅葉狩りだ」

    凛「へぇ……」

    フレデリカ「もみじがりって何をするの? 狩っちゃうの?」

    文香「いえ、果物狩りや、動物を狩るのとは違い、この"狩り"は草花を眺める際に使われる言葉です」

    フレデリカ「ふむふむ!」

    常務「つまり、赤い葉っぱを見て『赤いなー』というだけのイベントだ」

    奈緒「楽しさが微塵も伝わらない紹介だな!?」

    常務「毒にも薬にもならない」

    ありす「なんで追い打ちをかけたんですか?」


    68 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:18:09.90 ID:AYYq9tyb0


    ~自然公園~


    みんな「おぉ~!!!!」

    常務「素晴らしい景色だ……、やはり、紅葉狩りをせずに秋は越えられないな」

    奈緒「さっき何て言ってた???」

    唯「小梅ちゃんなら『真っ赤な血の海が~』とか言うのかなっ?」

    奏「ふふ……、そうかもね」

    文香「茜さんなら、『燃えてますねー!』なんて仰るかもしれませんね……」

    周子「わかるー」

    フレデリカ「と、巴ちゃんならカープの応援を始めそうだね!」

    ありす「いい例えが浮かばないなら黙ってましょうよ」

    加蓮「ここで叫び始めたら即刻つまみ出されるでしょ」

    常務「ここで酒飲み始めたら即刻つまみが出てくる!?」

    加蓮「出てこない!」

    凛「別に酒飲みキャラじゃないでしょ!?」


    69 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:18:42.61 ID:AYYq9tyb0


    文香「やはり、日本の四季をこうして目にする度に、この国の良さを反芻することができますね……」

    ありす「まあ、それは同意ですね」

    奏「あら、そういえば、フランスにも紅葉ってあるの?」

    フレデリカ「あるある~、おそらくね~」

    唯「なにそれ~?」

    奈緒「また適当なことを言って……」

    フレデリカ「適当じゃないよ~! フランス国旗の赤は紅葉の赤だもん!」

    凛「その発言を適当って言うんだってば!」


    70 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:19:14.07 ID:AYYq9tyb0


    唯「じゃあフランスの白は?」

    フレデリカ「ほかほかご飯!」

    加蓮(茜?)

    周子「青は?」

    フレデリカ「サバ!」

    奈緒「サバ!?」

    ありす「全部デタラメじゃないですか!」

    フレデリカ「デタラメなんてひどいよー! それを裏付ける俳句だって残ってるんだから!」

    奈緒「なんでフランスに俳句が残ってるんだよ!?」

    文香「ちなみになんという句ですか……?」

    フレデリカ「えっとね! 『目には紅葉 山盛りご飯と 青いサバ』だよ!」

    奈緒「なんか聞いたことあるぞ!?」

    ありす(……元の句を知ったうえで、この会話のためにアレンジしたなら、割と凄い気が)



    ※元の句→『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』


    71 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:19:40.70 ID:AYYq9tyb0


    常務「では、少し歩こうか……話をしながらな」ニヤリ

    奈緒(……?)

    ありす(イヤな予感が……)

    常務「北条、今、何時だ? そうだ、15時を過ぎたあたりだな」

    加蓮「とうとう返事すらさせてもらえないの!?」

    常務「さて、夕食の話になる」

    奏「……少し早いんじゃないかしら?」

    常務「いや、このタイミングで話すしかなくてな」

    唯「?」

    常務「む、見えてきたようだ、この公園は、様々な競技ができる多目的運動場がある」

    凛「……夕飯の話は?」


    72 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:20:14.68 ID:AYYq9tyb0


    常務「まあ、そう急ぐな」

    フレデリカ「けっこーおっきいね?」

    常務「ああ、そして、運動目的だけでなく、ライブなどの設備も整っているらしい」

    奈緒「……」

    ありす「えっ……」

    周子「まさか?」

    常務「ところで」


    常務「先ほどのカラオケで喉は温まっているな?」


    凛「……えっ」


    73 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:20:56.87 ID:AYYq9tyb0


    ~控室~


    奈緒「いやいやいやいや!!!!!」

    加蓮「なんでこんなことに……」

    ありす「聞いてませんよ……」

    奏「周子、この曲の後の動き、こっちから捌けた方が次に行きやすいわ」

    周子「はいはーい」

    唯「フレちゃん! 髪留めズレてるよ~!」ヨイショ

    フレデリカ「わお! さんきゅー!」

    文香「ここのMCではあちらのカメラが……」

    凛「だからその適応力はなんなの!?」


    74 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:21:28.10 ID:AYYq9tyb0


    ガチャ

    常務「皆、衣装に着替えたようだな。準備は万端か?」

    ありす「メンタル以外は」

    常務「既に3万もの客が詰めかけている」

    奈緒「逆にあたしたちに知らせずによく集めたな!?」

    唯「ってかじょーむ! 晩ごはんの話じゃなかったっけ???」

    凛「そういえば……」

    常務「もちろん、その話をするために来た」

    ありす「ら、ライブと関係あるんですか?」

    常務「今回のライブの後、客にはアンケートを答えてもらう。そこで、ライブの満足度が夕飯の献立に直結するシステムだ」

    奈緒「はあ!?」

    奏「よく考えるわね……」

    常務「力を合わせて、客の満足と豪華なご飯を手に入れてくれ」

    ありす「ええ……」

    常務「まずはトリャイアドピュリミュスからだ」

    奈緒「結局まだ言えないのかよ!?」

    常務「開始時刻は2分後だな」

    ありす「ええ!? そ、そんな急になんて」


    凛・奈緒・加蓮「……」プチーン


    ありす「……え?」

    凛「いいよ……やってやろうじゃん……」ゴゴゴゴ

    奈緒「ああ……やるしかないな……」ゴゴゴゴ

    加蓮「目にもの見せてやる……」ゴゴゴゴ


    ウオォォォォォ!!!!!!!!!!
    ダダダダダッ


    ありす「」


    文香「今度、かかりつけのカウンセラーを紹介しましょうか……」

    周子「3人いないしありすちゃんはポカーンとしてるから代わりに言うけど、なんでかかりつけのカウンセラーがいるん?」


    75 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:22:15.64 ID:AYYq9tyb0


    ~ステージ上・Trancing Pulse 終了~


    凛(はぁ……はぁ……)

    奈緒(やって……やったぞ……)

    加蓮(疲れた……)

    凛(確か、この後は暗転して袖に捌けるんだよね)


    (暗転)


    奈緒(よし、退散……)ササッ

    加蓮(……!?)



    最初に違和感に気づいたのは加蓮だった。
    確かこの次は、メインステージでLippsの3人がパフォーマンスをするはずだ。
    しかし、舞台袖へ捌ける直前、ふと最後尾の加蓮が振り向いた時、スポットライトは……

    センターステージに降り注いでいた。


    76 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:22:50.26 ID:AYYq9tyb0


    当然ながら、加蓮の頭には「スタッフのミスかな」という思いが浮かぶ。
    しかし、スタッフに慌てる様子はない。むしろ、笑みを浮かべる者さえいた。

    控室に戻ろうとする2人を呼び止め、会場の様子を伺う。

    光の降り注ぐセンターステージ。その場所に、いつの間にか、1人。


    銀の短髪にライトを反射させながら。


    『見上げた夜空 涙とけた雫……』


    凛「え……?」

    奈緒「そ、そんな……、バカな……」

    加蓮「ウソ……でしょ……!?」



    凛・奈緒・加蓮「アーニャ!?!?!?」


    77 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:23:30.87 ID:AYYq9tyb0


    ~控室~

    ダダダダダ
    ガチャ

    奈緒「お、おい!!! なんだよあれ!?」

    加蓮「心臓止まるかと思ったんだけど!?」

    凛「サプライズはいいけどこっちは教えてよ!!!」

    ありす「いえ……、それが……」

    奈緒「え?」

    常務「アナスタシア……!? なぜ……!?」

    凛「把握してなかったの!?!?!?」


    78 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:24:00.27 ID:AYYq9tyb0


    奏「出番だったから用意しようと思ったら、スタッフさんに静止されてね」

    周子「しょうがなく待ってたらこれなんだよね」

    奈緒「アーニャは何者なんだよ!?」

    加蓮「あ、アーニャの歌、終わったみたい……」

    常務「よし、次に歌うLippsはもちろん、全員で裏まで行こうか……」

    ありす「そ、それがいいですね……」

    ガチャ

    スタッフ「アナスタシアさん、帰られましたー!」

    みんな「もう!?!?!?!?」


    79 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:24:29.41 ID:AYYq9tyb0


    ~ライブ終了~


    ありす「……疲れました」

    加蓮「死ぬ……」

    奈緒「かれーん……、いや、あたしもキツイ……」

    唯「つーかーれーたー!」

    奏「16時に始まって、今が19時を過ぎたとこだから、9人で3時間超ね……」

    文香「ラブ〇イブの方々はいつもこんなに大変な思いを……」

    凛「ごめん……、ツッコミを入れる元気もない……」


    80 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:24:58.15 ID:AYYq9tyb0


    常務「皆、ご苦労だった」

    文香「あ、諸悪の根源さん……」

    ありす「ここにきて文香さんのエンジンがかかってきてますね……」

    常務「今回の会議はどうだった?」

    奈緒「これを会議と言い張るのか……!?」

    常務「おまちかね、アンケートの結果だ」

    加蓮「待ちかねてるのは帰宅だけどね?」

    常務「おめでとう、最高評価ばかりだ」

    フレデリカ「いえーい!」

    周子「頑張ったもんねー」

    唯「それで? それで? ご飯はどうなるの!?」

    常務「ああ、最高評価だったので……」


    常務「あずきバーだ」


    奈緒「あずきバーはもういいよ!!!!!」


    81 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:25:30.37 ID:AYYq9tyb0


    常務「それと、今回の旅の費用は給料から天引きしておく」

    加蓮「こっち負担なの!?!?!?」

    常務「次回も楽しみにしていてくれ」

    凛「勘弁してよ!!!」

    常務「次は全国ツアーだな」

    奈緒「目標がおかしいんだよ!!!!!」



    おわり


    82 : ◆i/Ay6sgovU : 2016/10/23(日) 16:25:59.16 ID:AYYq9tyb0


    ありがとうございました。
    次回は普通の会議に戻ります。



    過去作


    渋谷凛「スポーツ選手を」本田未央「目指したい?」

    佐久間まゆ「絶対に譲りません」渋谷凛「私だって」

    智絵里「わたしたちに」ほたる「届いた」朋「ファンレター!」


    などもよろしくお願いします


    83 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/10/23(日) 16:45:53.45 ID:zN+/ygc+o
    普通にアーニャの存在忘れてたわwwwwww
    そういえばクローネのメンバーだったなwwwwww
    乙!
    84 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/10/23(日) 16:51:58.74 ID:ethd3E0To

    導入のアーニャ欠席の行なかったからまさかと思ったがやっぱりアーニャだった
    85 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/10/23(日) 16:53:17.98 ID:Ien21jEqO
    まさかこのシリーズでアーニャにお目にかかれる日が来るとは
    88 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/10/23(日) 18:56:54.18 ID:7ETLLDLPo
    アーニャの瞬間芸ワロタ
    歌うだけ歌って帰ったのかよww
    89 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/10/23(日) 20:24:34.35 ID:2ZjSysJL0

    アーニャの仕事人っぷりはなんなんだww




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