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小松伊吹「カラミ奏」

2019/ 07/ 31
  • タグ:小松伊吹 速水奏 ◆C2VTzcV58A

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    シンデレラガールズ 目次

    1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:55:01.46 ID:mi46V2IBO


    伊吹「もやしを買いすぎた」

    奏「なに、藪から棒に」

    伊吹「ほら、もやしって安いじゃん? 一人暮らしの強い味方じゃん?」

    奏「一人暮らししたことないからわからないわ」

    伊吹「むう、この都会っ子のもやしっ子めー」

    奏「あと数年もしたらひとりで暮らし始めるから、それまで我慢してね」

    伊吹「え、そうなの?」

    奏「ええ。一応、高校卒業したら実家を出ようかなって」

    伊吹「ええー? 実家暮らしのほうがいいと思うけどな、いろいろ楽だし」

    奏「あなたどっちのスタンスなのよ」

    伊吹「んー……一人暮らしの大変さは共有したいけど、先輩として苦労はしてほしくない、みたいな?」

    奏「複雑ね」

    伊吹「まあね。これも先輩の葛藤ってやつかな!」

    奏「先輩ねえ」

    伊吹「先輩は敬わなきゃだめだぞ?」

    奏「なら、先輩に数学の宿題でも教えてもらおうかしら」

    伊吹「それは他の先輩に頼んで」

    奏「頼りにならない先輩は敬えないわね……」



    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482065701


    2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:55:57.60 ID:mi46V2IBO


    奏「それで? もやしを買いすぎてどうなったの?」

    伊吹「あ、そうそう。もやしの話をしてたんだった」

    伊吹「もやしって安いけど、賞味期限短いんだよ」

    奏「まあ、日持ちのするものじゃないわね」

    伊吹「この前ついつい買いすぎちゃって、腐っちゃう前に使い切れるかどうか微妙なんだよね」

    奏「……もしかして、押しつける気?」

    伊吹「うーん……まあ、ぶっちゃけそんな感じ?」





    その日の夜 伊吹の部屋


    伊吹「というわけで、今夜はふたりでもやしパーティー! さあさあ召し上がれ♪」

    奏「いただきます」

    奏「最初は余りのもやしをそのまま押しつけられるのかと思ったけど、こういう押しつけられ方なら歓迎ね」

    伊吹「へへ、でしょ?」


    3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:56:27.22 ID:mi46V2IBO


    奏「でも、誘うなら他の子でもよかったんじゃない? どうして私を」

    伊吹「なんだかんだ『しょうがないわね……』って言いながら来てくれそうだったから」

    奏「私、そういうふうに見えているの?」

    伊吹「アタシ的には、頼りになると思ってるよ」

    奏「ふうん」モグモグ

    伊吹(あ、食べるペースが上がった)


    4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:57:05.92 ID:mi46V2IBO


    奏「………」シャキシャキ

    伊吹「………」シャクシャク

    伊吹「もやしって、この食感がくせになるんだよね」

    奏「確かに、いいアクセントにはなるわね」

    伊吹「しかもだいたいの料理に出張できるし。今日だって、炒め物に味噌汁に大活躍」

    奏「これで安いのだから、確かに一人暮らしの味方なのかも」

    伊吹「そうそう。これで栄養たっぷりなら言うことないんだけどね」

    奏「栄養、ないの?」

    伊吹「ないことはないけど、他の野菜に比べて勝ってるわけじゃないらしいよ」

    奏「へえ、そうなの」

    奏「でも、全然ないよりはいいじゃない。塵も積もればなんとやら、よ」

    伊吹「かな」

    奏「誰かさんみたいにうっかり買い込みすぎて、いっぱい食べていれば栄養もとれると思うわ」

    伊吹「それは言わない約束」

    奏「ふふっ」




                
    PICK UP!

    5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:57:37.18 ID:mi46V2IBO


    奏「………」シャコシャコ

    伊吹「………」

    奏「……? どうしたの、急に黙り込んで」

    伊吹「……奏って、一口が小さいよね」

    伊吹「もぐもぐ食べるっていうよりも、もきゅもきゅって感じでかわいいかも」

    奏「かわいい? もきゅもきゅ?」

    伊吹「というか絶対かわいい。十人に見せたら十人かわいいって言う!」

    奏「そうなの? 伊吹ちゃんが一口大きいから、相対的に小さく見えるだけじゃなくて?」

    伊吹「アタシは別に、一口が大きくも小さくもないくらいだし」

    奏「でも、この前あなたのプロデューサーさんと――」



    6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 21:59:12.64 ID:mi46V2IBO


    伊吹『あ。P、アイス食べてるの? 一口ちょーだい♪』

    伊吹『はむっ……ん~♪ 甘くておいしい!』

    伊吹『え? 食べ過ぎ? あはは、ごめんごめん。アタシ一口大きいからさ』




    奏「みたいなことがあったと思うんだけど」

    伊吹「それはそれ、これはこれ」

    奏「ちゃっかりしてるわね」

    伊吹「ふふふ、オトナだからね」

    奏「ちなみに、あの時思い切り間接キスしていたことになるけれど。そこは平気なの?」

    伊吹「………」

    伊吹「………あああっ!?」カアァ

    奏「オトナというよりオトメよね、伊吹ちゃんは」


    7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:00:17.23 ID:mi46V2IBO


    奏「ごちそうさま。おいしかったわ、ありがとう」

    伊吹「こっちこそありがとうだよ。おかげで食材無駄にせずにすんだし」

    奏「Win-Winね」

    伊吹「だね♪」



    伊吹「あ、そうだ。面白そうなお菓子見つけたから買ってきたんだけど、奏も食べる?」

    奏「今ごはん食べ終わったところなのに?」

    伊吹「そこはほら、お菓子は別腹ってやつ?」

    奏「太るわよ」

    伊吹「そのぶん運動すれば大丈夫だし」

    奏「清々しいわね」

    伊吹「それで? 食べる? 食べない?」

    奏「……食べる」

    伊吹「さすが奏! それでこそJK!」

    奏「JKは関係ないと思うけど」


    8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:01:07.69 ID:mi46V2IBO


    奏「で、どんなお菓子なの」

    伊吹「それはね……じゃーん! 世界一の激辛ポテトチップス!」

    奏「………」

    伊吹「本当に世界一かどうかは知らないけど、こういう宣伝されると食べたくなっちゃうよね」

    奏「世界一……激辛……」

    伊吹「? どうかした?」

    奏「いいえ、なんでも」

    伊吹「そう? じゃあ、早速食べよっか」

    伊吹「………」ポリポリ

    伊吹「うわっ、辛っ! これは食べる時に水が必須だ……用意しておいてよかった~」

    奏「……そんなに辛いの?」

    伊吹「うん。世界一かどうかは知らないけどね」

    伊吹「さ、次は奏の番」

    奏「………」

    奏「そうね。いざ」

    伊吹(なんでライブ直前の時みたいな目つきしてるんだろう)


    9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:03:21.19 ID:mi46V2IBO


    奏「はむっ」

    奏「………」

    伊吹「………」

    奏「………」

    伊吹「あれ、意外と平気だった――」


    奏「~~~~っ!!!」ゴクゴクゴク

    伊吹「と思ったらものすごい勢いで水分補給しだした!?」

    奏「~~~っ!!」

    伊吹「おかわり? 水のおかわりだね! 了解!」


    10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:04:24.95 ID:mi46V2IBO


    奏「……ふう。やっと落ち着いたわ」

    奏「まだ舌が疼くけれど」

    伊吹「辛いの苦手なら、最初から言ってくれればいいのに。奏の涙目、初めて見た」

    奏「………」

    伊吹「子供っぽいと思われるのが嫌だったとか?」

    奏「そういうわけじゃないわ」

    伊吹「目線がそっぽ向いてるんだけど」

    奏「………」

    伊吹「奏」

    奏「なに」

    伊吹「正直すっごいかわいい」

    奏「………」プイ

    奏「いつか、リベンジするわ。私が辛味を克服したその時に」

    伊吹「それ、いつになりそう?」

    奏「五年後くらいかしら」キリッ

    伊吹「顔は強気なのにだいぶ弱気な目標設定だな……」



    11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:05:41.03 ID:mi46V2IBO






    伊吹「で、あれから本当に五年経ったわけだけど」

    奏「あら。この激辛スープって面白そうね。伊吹ちゃん、一緒に注文する?」

    伊吹「克服どころか、辛いのが好きになるまで成長するとは」

    奏「もう成人して数年だもの。味覚だって変わるわ」

    奏「お酒だって、甘くないものを飲めるようになったし」

    伊吹「奏は向上心が高いからね」

    奏「そういうものでもないと思うけど。ふふっ」

    奏「それはそうと。このお店のお酒、おいしいわ」

    伊吹「よかった。連れてきたかいがあったね」

    奏「ええ」ゴクゴク

    伊吹(とまあ、そんなわけで、辛味を克服した奏なんだけど)


    12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:06:20.98 ID:mi46V2IBO


    数十分後


    奏「ねえ伊吹ちゃん? 伊吹ちゃん、いつになったらプロデューサーさんにアプローチかけるの?」

    伊吹「あ、アプローチって」

    奏「もう出会って五年でしょう? たまには大胆に攻めてみてもいいじゃない。ね?」

    伊吹「大胆って……そもそも、アタシはアイドルで、あいつはプロデューサーだし」

    奏「ね?」

    伊吹「いや、だから」

    奏「ねえ?」

    伊吹「………」

    奏「ねえ? ねえ?」トローン



    伊吹(奏、絡み酒なんだよね……酔うとすぐ耳が赤くなって、べたべたしてくるし)

    奏「ねえ、伊吹ちゃん? 聞いてる?」

    伊吹「はいはい、聞いてるって」

    伊吹(ま、これはこれで無防備でかわいいんだけど)


    13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:06:50.74 ID:mi46V2IBO


    伊吹(辛味苦手な奏から、絡み酒の奏に……なんて)

    奏「今すごくくだらないダジャレ考えてなかった?」

    伊吹「なんだよエスパーか!?」



    おしまい


    14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 22:09:52.63 ID:mi46V2IBO


    おわりです。お付き合いいただきありがとうございます。伊吹と奏の絡みが好きです

    前作
    小松伊吹「ハラミ奏」

    速水奏「小松菜伊吹」

    関係ない過去作
    藤原肇「佐藤さん、佐藤さん」 佐藤心「はぁとって呼べよ☆」

    橘ありす「雪ですね」 佐城雪美「呼んだ……?」



    15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/12/18(日) 23:15:18.40 ID:xTUOIxK2O
    おつ




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