Article

        

関裕美「自然なプレゼントのねだり方……」

2019/ 07/ 26
  • タグ:関裕美 高峯のあ ヘレン(シンデレラガールズ) 有浦柑奈 兵藤レナ 相葉夕美 十時愛梨 黒川千秋 日野茜 ◆C2VTzcV58A

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:22:41.84 ID:csr7bvcEO


    裕美「………」

    P「裕美? 俺の顔になにかついてる?」

    裕美「あ……ううん、そうじゃないの」

    P「じゃあ、なに? さっきから俺のこと見てるみたいだけど」

    裕美「えっと……なんでもない」

    P「? じゃあ、俺は会議に行ってくるから」

    裕美「い、いってらっしゃい」

    P「ああ」

    ガチャ、バタン


    裕美「………はあ」

    裕美「もうすぐ私の誕生日……Pさん、なにかくれるのかな」

    裕美「く、くれるよね。他の担当の子には、ちゃんとプレゼントしてるし。うん」

    裕美「でも、もしくれなかったら……仮にくれるとしたら、なにをくれるんだろう……」

    裕美「……はあ。これじゃ私、ただの卑しい子みたい」

    裕美「別に、絶対にプレゼントがほしいわけじゃ………」

    裕美「やっぱり、Pさんからのプレゼントはほしいな……」


    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471360961


    2 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:23:35.28 ID:csr7bvcEO


    のあ「その感情、大事にしなさい……」

    ヘレン「欲望は、うまく扱えば、己を世界レベルへ高めるための道具となるわ」

    裕美「………」

    裕美「ひゃあっ!? き、聞いてたんですか!? 部屋、誰もいなかったはずなのに」

    ヘレン「常識を疑いなさい」

    のあ「固定観念を払いのけなさい」

    裕美「ぐ、具体的な内容がなにひとつ出てきていないのに説得力がある……」

    ヘレン「さあ、行くわよのあ」

    のあ「ええ」

    裕美「え、どこか行くんですか?」

    ヘレン「ザッツライト。世界レベルを磨くため、私達は向かうの」

    のあ「………」コクリ

    裕美「は、はあ……なんだか、すごい場所に行くみたいですね」

    裕美「気を付けて、くださいね?」

    ヘレン「フッ、心配は無用よ。けれど、その気遣いはありがたく受け取っておくわ」

    のあ「裕美。あなたは優しい……」

    裕美「い、いえ。そんなことは」


    のあ「ヘレン……行きましょう」

    ヘレン「そうね。私達の次なる舞台」


    ヘレン「中華街・制覇へ!」

    のあ「今日こそ、全品コンプリートするわ……その後ハマスタへ行きましょう」

    ヘレン「オーケー。あの球場の雰囲気は好きよ。外国人がメジャー風の応援をすることもあるから、まさに世界レベルね」


    ガチャ、バタン


    裕美「………」

    裕美「あ、アジアレベル……」

    裕美「しかも野球観戦まで予定に入れてるし」


    3 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:24:18.85 ID:csr7bvcEO


    裕美「はあ……えっと、なに考えていたんだっけ」

    裕美「世界レベル……じゃなくて、えっと」

    裕美「そう。Pさんからの誕生日プレゼント」

    裕美「ここまで気になるなら、いっそ。それとなく内容を聞いてみるのもありかな……」

    柑奈「呼びました?」にゅっ

    裕美「きゃあっ!? か、柑奈さん! 全然呼んでないですけど!」

    柑奈「え? でも、あり(うら)か(ん)なって」

    裕美「どんな耳してるんですか!」

    柑奈「だいたいちょっと~、補足しただけ~♪」ラララー

    裕美「ちょっとじゃないんですけど。7文字中3文字補ってますよ……」

    柑奈「ラブは互いに補い合うことで強くなるんです」キリッ

    裕美「いいこと言ってる気もしますけど、今はまったく関係ないです」


    4 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:25:06.44 ID:csr7bvcEO


    柑奈「なるほどなるほど。プロデューサーさんからのプレゼントの内容が気になる、と」

    裕美「はい……嫌な子ですよね。私」

    柑奈「そんなことないない! 大好きな人からのプレゼントなんだから、気になって当然!」

    裕美「だ、だいす……!?」

    レナ「ダイス勝負は得意よ」

    裕美「だからみなさんどこから出てきてるんですか!」


                
    PICK UP!

    5 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:26:03.33 ID:csr7bvcEO


    柑奈「それで、大好きじゃないの?」

    裕美「そ、それは……その。もちろん、嫌いじゃないし……好き、ではありますけど」

    柑奈「ラブ? ラブ?」

    レナ「ラブラブ?」

    裕美「も、もうっ! レナさんまでからかわないでくださいっ!」カアァ

    レナ「ふふ、ごめんなさい。この歳になると、甘酸っぱい恋愛の匂いに食いついちゃって」

    裕美「ほ、本当に違うんです。恋愛とか、そういうのじゃなくて」

    裕美「ただ、私の世界を変えてくれた人で……えと、えとえと」

    莉嘉「えとえと前からずっと~♪」

    柑奈「それからそれから~?」

    裕美「好きです……あっ」

    レナ「………」ニヤニヤ

    柑奈「………」ニヤニヤ

    莉嘉「………」ニヤニヤ

    裕美「ち、違うから! 本当にラブじゃないから!!」

    柑奈「かわいい」

    レナ「かわいいわ……私の中学時代を思い出すわね」

    莉嘉「ラブ&ピース☆」

    柑奈「あ、それ私のセリフ」


    6 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:26:41.79 ID:csr7bvcEO


    柑奈「まあ、そこはひとつおいといて」

    裕美「置いとかれると困るんですけど……」

    柑奈「うまく気持ちを伝えられないときは、歌の力を借りましょう!」

    裕美「歌?」

    柑奈「そう! 歌にのせて、それとなーくプロデューサーさんにプレゼントのことを伝えるんです!」

    レナ「いい案ね」

    莉嘉「面白そう!」

    裕美「なるほど。確かに、歌で表現するなら、直接言うよりもやりやすいかも」

    裕美「でも、具体的にどうすれば」

    柑奈「そこは今からお手本を見せます」ガタゴト

    莉嘉「柑奈ちゃんがギターを構えた!」

    レナ「戦闘態勢に入ったわね」



    7 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:27:16.85 ID:csr7bvcEO


    柑奈「今~、わたしの~♪」

    裕美「これは……『翼をください』?」

    レナ「なるほど。翼がほしい時にはこの歌を使えばいいのね」

    裕美「翼がほしい時ってどういう時ですか」

    レナ「………」

    レナ「なんか、飛びたいとき」

    裕美「レナさん、テキトーに答えてませんか」ジトーー

    心「翼がほしい☆ ていうかよこせ☆」

    裕美「また増えた!」

    飛鳥「翼がなくとも、飛べる空がある」

    裕美「さらに増えた!」


    8 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:27:57.44 ID:csr7bvcEO


    裕美「はあ……疲れた」

    裕美「結局全員一緒にハマスタ行くって言って出て行ったし。横浜スタジアムに何があるの……?」

    夕美「もう少しで花開きそうなつぼみの野球選手たちかな」にゅっ

    裕美「はあ、そうなんですか」

    夕美「……あれ? 私がいきなり出てきたこと、驚かないの?」

    裕美「もう慣れました」

    夕美「ええー?」


    9 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:28:36.22 ID:csr7bvcEO


    夕美「なるほど。Pさんがどんなプレゼントを用意してくれるのか、気になるんだ」

    裕美「はい」

    夕美「その気持ち、わかるなあ。大切な人からの贈り物って、すっごく気になっちゃうよね」

    裕美「そうなんです。どうしてかわからないけど、なんだか……知りたくて知りたくて、しかたなくて」

    夕美「どうしてかわからない、か。ふふっ」

    裕美「夕美さん?」

    夕美「ううん、なんでもない。こっちの話だから」

    夕美「うーん……そうだ! 普段と違う自分になりきってみるのはどうかな」

    裕美「普段と違う自分?」

    夕美「そう。違うキャラを演じながら、プレゼントの内容を聞いてみるの」

    夕美「そうしたら、『そういうキャラだから』ってことで聞きやすいし、Pさんも軽い感じに答えてくれるかもしれないし」

    裕美「なるほど……ちょっと、ありかもしれませんね」

    夕美「でしょ?」



    10 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:29:23.18 ID:csr7bvcEO


    裕美「違うキャラ……どんな感じにしようかな」

    夕美「そこは任せて! もうなんとなく決めてるから」

    裕美「え?」

    ガチャリ


    愛梨「エースを狙え~♪」

    裕美「岡ひろみですね」

    夕美「うん♪」ニコニコ

    裕美「………」

    裕美「あの。まさか、『ひろみ』だからですか」

    夕美「うん♪」

    裕美「……どんな顔をすればいいのかな」

    夕美「笑顔?」

    裕美「今は難しいです」

    夕美「そんなことないよ。裕美ちゃん、初めて会ったころと比べてずっと笑えるようになったもん」

    裕美「その言葉はとてもうれしいですけど今は関係ないです」



    11 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:30:20.84 ID:csr7bvcEO


    裕美「そもそも、岡ひろみって……」

    千秋「今、日本ハムファイターズ期待の若手外野手、岡ヒロミ選手の話をしたかしら?」

    裕美「してないです! ここでも野球につながるの!?」

    茜「あーちーちーあーちー!!!」

    裕美「それは郷ヒロミ!」

    こずえ「あたっくー、あたっくー、なーんばーわーん」

    裕美「こずえちゃん違い!! 絶対上戸アヤさんから飛んだよね!?」

    アヤ「ん? 呼んだ?」

    裕美「呼んでないです!!!」



    12 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:30:59.73 ID:csr7bvcEO


    裕美「はあ、はあ……」

    裕美「疲れた……なんで私、こんなにツッコミさせられたんだろう」

    裕美「そんなキャラじゃなかったと思うんだけど……」

    P「キャラがどうかしたのか」

    裕美「うん。それが……」

    裕美「って、Pさん!?」

    P「ただいま。会議が終わったから、帰ってきたんだ」

    裕美「ああ、そうなんだ。おかえりなさい。あと、お疲れ様」

    P「うん。ありがとう」

    P「そっちも、ずいぶんお疲れみたいだな」

    裕美「うん……それがね。今日はみんな、なんだか……テンション?がおかしくて」

    P「テンション?」

    裕美「そう。みんなでいっせいにボケてきて、私ひとりがツッコむことになったの」

    P「はは、なんだそりゃ」

    裕美「本当だよ? すっごく大変だったんだから」

    P「もうすぐ誕生日なのに、災難だったな」

    裕美「まあ……いろんな人とおしゃべりできたのは、よかったけど」


    13 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:31:53.91 ID:csr7bvcEO


    P「そうか。まあ、みんな誕生日には何か用意してくれるさ」

    裕美「Pさんも?」

    P「もちろん。裕美が喜びそうなものを選んだつもりだ」

    裕美「今、聞いちゃダメ?」

    P「ダメ」

    裕美「けち」

    P「ケチじゃない。雰囲気を大事にしているだけだよ」

    裕美「雰囲気かあ……」

    裕美「………あれ?」

    裕美(今、ごくごく自然に、プレゼントのことを聞けた?)

    P「裕美?」

    裕美「あ、え? ああ、うん。なんでもない、なんでもない」

    P「そうか……なんにせよ、いつもの裕美に戻っているみたいで安心したよ」

    裕美「いつもの私?」

    P「そう。俺が出かける前は、なんだか表情がこわばって、肩に力が入っているみたいだったから」

    裕美「あ………」

    裕美(そういえば……みんなに振り回されているうちに、肩の力がすっかり抜けちゃっていたような)

    裕美(まさか、みんな……私のために、わざとボケ倒していたの?)


    14 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:34:28.98 ID:csr7bvcEO


    裕美「……Pさん」

    P「ん?」

    裕美「私、ちょっと出かけてくる!」

    P「どこへ」

    裕美「中華街! あと、ハマスタ!」ニコッ


    裕美(みんなの真意。本当のところは、わからないけれど)

    裕美(とにかく、お礼を言いに行こう)

    裕美「ふふっ」



    15 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:35:00.62 ID:csr7bvcEO


    中華街


    のあ「……はっ」

    ヘレン「どうかしたの」

    のあ「裕美……ここに来るわ」

    レナ「あら。それはまずいわね」

    夕美「せっかく裕美ちゃんに内緒でプレゼントを買いに来たのに、バレちゃったら台無しだね」

    柑奈「ここはもう一度、誰かがボケ倒して足止めするしかないですね」

    千秋「そうね。じゃあ、誰がその役目を」

    柑奈「千秋さん」

    千秋「え?」

    莉嘉「千秋さん!」

    愛梨「千秋さん~」

    千秋「ちょ、ちょっと待ちなさい。なぜこれだけいる中で私なの」

    ヘレン「一番ボケで時間を稼げそうだから」

    千秋「それ、どういう意味ですか!?」

    のあ「わかるわ」

    柑奈「わかります」

    千秋「も、もう~、みんなして……」ワタワタ

    レナ(かわいい)

    夕美(かわいい)


    おしまい




    16 : ◆C2VTzcV58A : 2016/08/17(水) 00:37:35.27 ID:csr7bvcEO


    おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
    関ちゃん誕生日おめでとう

    前作らしきなにか:関裕美「自然なデートの誘い方……」

    その他過去作
    アナスタシア「またひとつ、約束を」

    的場梨沙「で、ハートさんの体重はいくつなのよ」 佐藤心「0キロ☆」

    依田芳乃「趣味は石川集めでしてー」


    17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/08/17(水) 00:45:18.48 ID:XVJsQ0TgO
    せかい、これはせかいですわ
    乙乙
    18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/08/17(水) 01:46:22.65 ID:RpHQ2wcTO

    安定のツッコミタイプ好き
    19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/08/17(水) 09:27:23.44 ID:nMwsIvws0

    中華街の中心でボケ倒す千秋か
    20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2016/08/17(水) 22:33:09.27 ID:JsIsNCUlO
    かわいい…関ちゃんかわいい……




    おすすめ記事
    アイドルマスターシンデレラガールズの関連記事
                
                                      

    コメント

            

            

     

    ブログパーツ

    最新記事