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的場梨沙「その本、何語?」 二宮飛鳥「ドイツ語」

2019/ 02/ 23
  • タグ:的場梨沙 二宮飛鳥 佐藤心 ヴァリアスハートシリーズ ◆C2VTzcV58A

  •                  
    シンデレラガールズ 目次
    引用:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450204549/
    1 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:35:49.45 ID:sAkpspqa0

    デレステSRネタ


    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450204549

    2 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:36:30.17 ID:sAkpspqa0

    梨沙「へー、ドイツ語なんだ。アタシは全然読めないわ」

    飛鳥「そう」ペラ

    梨沙「ねね、ドイツ語ちょっと教えてよ。簡単なやつでいいから」

    飛鳥「そうだね……」パタン


    飛鳥「グーテンモルゲン」

    梨沙「グーテンモルゲン……意味は?」

    飛鳥「朝の挨拶さ。日本語で言うなら『おはようございます』だ」

    梨沙「そういえば、『グッモーニン』にちょっと似てるかも」

    飛鳥「元は同じ言語から別の進化を遂げた者同士、らしいからね」

    3 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:38:34.08 ID:sAkpspqa0

    梨沙「他には?」

    飛鳥「グーテンターク。こんにちは、だね」

    梨沙「グーテンターク!」

    梨沙「あいさつ以外にはなんかないの?」

    飛鳥「………」

    飛鳥「………」

    梨沙「……もしかして、それしか知らないってわけじゃないでしょうね」ジトー

    4 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:39:23.22 ID:sAkpspqa0

    飛鳥「いや……あといくつかは知っているさ。何を紹介すべきか思案していただけで」

    梨沙「アンタ今『いくつか』って言ったわよね。ドイツ語の本読んでたんじゃなかったの?」

    飛鳥「読めなくても感じられるモノはあるだろう」

    飛鳥「この本の翻訳されたモノはすでに読んでいるけれど、原文だからこそ理解(わか)ることもあるだろうしね」

    梨沙「それ、ただのカッコつけだったりしないわけ?」

    飛鳥「そう判断するかどうかはキミの自由だ。ボクはただ、この本から何かを得ようとしているだけ……そこに他者からの評価は必要ない」

    梨沙「ゴーイングマイウェイねー。外国語の本を読んでる姿が似合ってるのが、なーんかムカつくけど」

    梨沙「ま、今回は許してあげる!」

    飛鳥「許しをもらう必要はないけどね」

    梨沙「なによー、いいからありがたく受け取っときなさいよ」

    飛鳥「はいはい」

                
    PICK UP!

    5 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:40:38.62 ID:sAkpspqa0

    心「くーげるしゅらいばー☆」にゅっ

    梨沙「うわっ、びっくりした! ハートさんいたの?」

    心「ちょっと前からいたぞ♪」

    飛鳥「クーゲルシュライバー……聞いたことがあるな。なんという意味だったか……」

    梨沙「なんかカッコいい響きよね。強そう」

    心「おう、メチャクチャ強いぞ☆巷では剣より強いと言われてるからね♪」

    梨沙「そうなんだ。じゃあ爆弾とか?」

    心「さあさあ、当ててみな☆」

    梨沙「うーん……魔法の杖!」

    心「ぶっぶー!」

    梨沙「違うか……うーん」

    飛鳥「(剣より強い、で思い出したけど、黙っておくべきか……)」

    6 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:43:59.95 ID:sAkpspqa0

    翌朝


    飛鳥「おはよう」

    梨沙「おはようございまーす。あー、毎日寒いわね」

    梨沙「まだ夏みたいに暑いほうがマシよ」

    P「半年前は『冬みたいに寒いほうがマシ』と言ってなかったか?」

    梨沙「それはアレね、半年前のアタシが間違ってる」

    飛鳥「今の自分が間違っているとは考えないのかい」

    梨沙「何言ってんの。昔のアタシと今のアタシなら、今のアタシが正しいに決まってるじゃない」

    飛鳥「その自信は羨望すら感じさせるよ」

    梨沙「センボーって?」

    P「うらやましいって意味だよ」

    梨沙「へえ。ということは……ようやく飛鳥も、アタシのすごさがわかってきたってことね♪」

    7 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:44:42.76 ID:sAkpspqa0

    P「ははは……にしても二人とも、この時期にしてはずいぶん薄着だな」

    飛鳥「事務所に入る前はきちんと上着を羽織っていたさ」

    P「それにしたって、肩出しの服は結構すごいと思うぞ」

    梨沙「女の子のオシャレには我慢が必要なのよ。アイドルのプロデューサーなら、そのくらいわかってるでしょ?」

    P「まあ、そうなんだけどな。理解と納得はまた違うってやつだ」

    梨沙「飛鳥みたいなこと言うのね」

    飛鳥「歓迎しよう、同類」

    P「うれしそうな顔してるな……目が若干輝いてないか?」

    8 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 03:48:10.01 ID:sAkpspqa0

    梨沙「とにかく、オシャレは女の子の命!」

    梨沙「ハートさんだって同じこと言うはずだわ」

    飛鳥「彼女も、ファッションにはこだわるタイプだからね」

    P「ああ……その心さんなら」



    心「おはようございまーっす。はー、あったまる」ズズズ

    P「見ての通り、どてら羽織って日本茶を味わっているところだ」

    梨沙「全然オシャレじゃないじゃない!」

    心「梨沙ちゃんにはわかんないかなぁ♪どてらもなかなかいいファッションなんだぜ☆」

    心「寒い冬には欠かせない! 実家から持ち込んだ、小学校の頃からのはぁとの相棒だぞ☆」

    飛鳥「こたつに日本茶にどてら……母方の実家の祖母を思いだ」

    心「ん? なぁに、飛鳥ちゃん? なんか言った?」ニッコリ

    飛鳥「なんでもない」

    12 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 11:20:48.44 ID:sAkpspqa0

    心「あ~、気持ちいい♪」

    梨沙「ふふん、どうよアタシの肩もみテクは。パパのために鍛えたんだから」モミモミ

    心「うん、いいよいいよー、すごくいい♪あ、もうちょっと左」

    梨沙「ここ?」

    心「あんっ♪そう、そこそこ☆」



    飛鳥「気持ちよさそうだね」

    心「やっぱり人に肩揉んでもらうといいわ~☆」

    梨沙「飛鳥、アンタもあとで揉んであげてもいいわよ? 今日のアタシは機嫌がいいから」

    飛鳥「……遠慮しておくよ。そこまで肩は凝っていない」

    梨沙「えいっ」モミモミ

    飛鳥「んひゃっ!」

    梨沙「あははっ、『んひゃっ』だって!」

    飛鳥「まったく……」


    しかし、こういうのも案外悪くないと思う飛鳥であった――

    飛鳥「勝手にボクの内心を補完しないでくれ」ジトー

    心「ごめんごめん☆」テヘペロ


    13 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 11:43:53.79 ID:sAkpspqa0

    心「ふぃー、だいぶ肩が楽になったわ♪ありがとね、梨沙ちゃん☆」

    梨沙「さすがアタシ、肩もみも一流ね」

    飛鳥「結局無理やりマッサージされたけど……想定以上によかった」

    心「なんかお返ししてあげよっか?」

    梨沙「お返し? そうね……じゃあ足でも」

    心「足のマッサージ?」

    梨沙「足でも舐めてもらおうかしら」

    飛鳥「急に要求のレベルが上がったな」

    梨沙「なんかこういうのが流行ってるらしいから」

    心「それが流行ってんのは昔も今も一部の世界だけだよ……」

    16 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 12:31:41.96 ID:sAkpspqa0

    梨沙「ほらほら、いいから早く舐めなさいよー。さっきのお返しなんでしょ?」ニヤニヤ

    飛鳥「………」

    心「………」

    梨沙「な、なによ二人でうなずき合って……っ!?」


    コチョコチョコチョ

    梨沙「ひゃんっ!」

    心「足を突き出されたら自然とこうしたくなっちゃうんだよね♪」コチョコチョ

    梨沙「ふふっ、ちょ、やめっ……ていうか飛鳥! アンタもなに一緒になってんのよっ」

    飛鳥「さあ、なぜだろう。自然にこうしたくなった」

    飛鳥「これが魂の赴くままに、というヤツなのかもしれないな……」

    梨沙「カッコつけながらこちょこちょするなー!」



    P「あれだけ騒いでたら、寒さも感じなくなるだろうなあ」ズズズ

    P「うん、やはり冬はあったかいお茶に限る」



    17 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 12:42:52.93 ID:sAkpspqa0

    その日の午後


    飛鳥「人間が空を飛びたいと願うのは、その背中に翼を持たないからだろう」

    飛鳥「もし翼があるなら、最初から飛べるのだからそんなことは願わない」

    飛鳥「翼がないからこそ、空への憧れを知る。そして求める」

    飛鳥「その想いは儚いけれど、同時に力強いモノでもある」


    心「………」

    心「ボーマンダみたいな?」

    飛鳥「そのたとえは……まあいいか」


    ※ボーマンダ ドラゴンポケモン
    つばさが ほしいと つよく おもい つづけてきた けっか からだの さいぼうが とつぜんへんいを おこし みごとな つばさが はえてきたと いう


    18 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 12:51:52.48 ID:sAkpspqa0

    梨沙「へー。飛鳥は次のライブ、悪魔の衣装着るんだ」

    飛鳥「信仰はしないけれど、悪魔に対して興味はある」

    心「天使ならはぁととお揃いだったのになぁ」

    飛鳥「ボクには天使より悪魔のほうが適任だと思うけれどね」

    心「そんなことないって♪真っ白な羽つけて、頭にわっか乗せてー」

    梨沙「……なんか、飛鳥が着るとゲームのボスみたいになりそう」

    飛鳥「人間と敵対するポジションの天使か」

    梨沙「そうそう。後ろでパイプオルガンの音楽が流れてて」

    心「えー? そんなんじゃなくて、絶対もっとかわいいのになるって!」

    梨沙「それはそれで面白そうだけど」

    19 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 12:53:43.17 ID:sAkpspqa0

    飛鳥「ふむ………」

    梨沙「で、アンタはさっきから難しい顔してなに考えてるの?」

    飛鳥「いや……衣装は見せてもらったんだが、もうひとつ何かが足りないような、そんな気がして」

    心「飛鳥ちゃんの中のイメージを表現するには、まだ何かが必要ってこと?」

    飛鳥「そうなるかな……」

    梨沙「悩んでるわねぇ」

    心「ふーん……」

    心「自分のイメージをちゃんと出したいなら、自分で作ればいいんじゃない?」

    飛鳥「えっ?」

    心「つまり、自分で衣装に手を加えるってこと♪一から作るのは手間も時間もかかるけど、それくらいならできるでしょ?」

    梨沙「そういえば、ハートさんは自分で作った衣装で踊ったことあったわよね」

    心「おう♪最後の方はパーツが取れかかってたけどな☆」

    飛鳥「自分で手を加える、か……」

    飛鳥「たとえば、この黒のタイツを裂くというのは」

    心「そのくらいなら全然オッケーでしょ! プロデューサーに相談してみれば?」

    梨沙「あ、なんかやり方が見えてきた感じ?」

    飛鳥「そうだね……助かったよ」

    20 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 13:57:26.84 ID:sAkpspqa0

    そして――


    心「もっと思いっきり切れ込みいれた方がいいんじゃない?」

    飛鳥「いや、そこまで裂くとカオスが強すぎる。悪魔はある種秩序に基づいた存在だ」

    梨沙「じゃあ、こっちをこうするのは?」

    飛鳥「ふむ……少し違う」

    梨沙「……アンタ、さっきの似たような切り方は良いって言ってなかった?」

    飛鳥「さっきのとそれとはまた違うだろう」

    梨沙「アタシには同じに見えるんだけど」

    飛鳥「ボクの世界観的には違う」

    梨沙「わかんないわよっ」

    心「人のイメージを理解するのは難しいなぁ……特に飛鳥ちゃんのは」

    心「まあ、逆にやりがいがあるってことか☆」フフフ

    21 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 14:03:38.20 ID:sAkpspqa0

    P「………」

    P「あれは一種の、セカイの共有というものか……」

    P「……最近、飛鳥の口調が少しずつ移ってきているな」


    梨沙「プロデューサー! アンタからも飛鳥に言ってやってよね!」

    P「はいはい、どうかしたのか?」

    梨沙「飛鳥ったらね――」

    飛鳥「だからそれはさっきからこうだと――」

    心「それよりここはやっぱりこうしたほうが――」

    P「一度にしゃべられても困るって。順番に、落ち着いて――」



    おしまい


    22 : ◆C2VTzcV58A : 2015/12/16(水) 14:07:33.77 ID:sAkpspqa0
    おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
    お花見以来久しぶりの新規飛鳥だったので、新しいセリフがたくさん聞けてホクホクでした。「自分にないセカイも届けたい」というのはいいですね
    相変わらずの140キロツーシームな言葉の数々
    メフィストの話を聞いてようやく『深淵への招待』の意味がわかりました

    以下過去作宣伝
    シリーズ前作:二宮飛鳥「だるい」 佐藤心「だーるい」
    昨日書いたやつ:緒方智絵里「愛が重いと言われているので」


    23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2015/12/16(水) 14:25:17.34 ID:wRng8w6cO
    乙乙




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