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みく「にゃんにゃんにゃ~ん」

2019/ 01/ 13
  • タグ:前川みく

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)20:57:55 ID:WSv

    世間の陽気に誘われて思わず鼻歌が出てしまう。
    世はクリスマス、恋人達はすっかり浮かれ模様で街中に溢れている。
    街はイルミネーションで飾られているし、BGMは小田和正一色だ。
    そんな街を見ていればどんなにトップアイドルであっても浮かれてしまう。
    そんな気持ちのうわつきに釣られてか、手に持ったスマホで自然とある人に連絡を取っていた。

    『会いたいな』

    2 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:01:12 ID:WSv

    送って数分して返信が来ない事に気付いた時、みくは不意に我に返る。
    (やってしまった...)
    会いたい時に会える関係ではあるし、誰もアイドルのみくとその人を見ても関係を疑わない。
    当然だ、アイドルとプロデューサーなのだから。
    でもみくはそれ以上の感情を持っていたし、みくの感覚ではプロデューサーもそうだった。
    だから送ってしまった。
    『まだ』ただのプロデューサーの彼に、みくは送ってしまった。

    3 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:06:53 ID:WSv

    そんなみくの気持ちを知ってか知らぬか、スマホが震える。

    『今どこですか?』

    事務的に捉えれば、アイドルを心配して場所を聞いているプロデューサー。
    好意的に捉えれば迎えに行きますよという発言の裏返し。
    恋愛経験なんて欠片もないみくにはそんな心の機微は読み取れない。
    だから素直に答えた。

    『事務所の隣の駅のイルミネーションだにゃ』

    せめて語尾だけは付けて普通を装う。

    『分かりました、行きます』

    事務的で、でもそこにはみくにしか見て取れない愛情が溢れていた。
    (迎えに来てくれるんだ)
    みくは目の前のクリスマスツリーを模したイルミネーションを見上げる。
    LEDの煌めきがどこか幻想的で、思わず願い事をしていた。
    (私が今年いい子だったなら、あの人が欲しい...)

    4 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:11:20 ID:WSv

    そんな願い事をしていると、目の前の車の窓が開く。

    「みく!」

    白馬の王子様なんて言えない、みくはそう思う。
    仕事が続いてる証拠の無精髭に、少し寝不足気味に落窪んだ目、ネクタイの結び目はだらしなく解けかかっている。
    でもそんな姿は自分の、自分達アイドルのために走り回ったからで。
    だからこそみくの王子様はこの人だった。

    「Pちゃん...」

    思わず車に駆け寄る。

                
    PICK UP!

    5 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:17:00 ID:WSv

    「ったく、寒いんだから気を付けろよな」

    ぶっきらぼうなセリフを吐きながらも、プロデューサーの顔はどこか嬉しそうだった。

    「Pちゃん、ごめんね。ワガママ言って」

    みくは車を走らせる彼に声をかける。

    「別にいいよ、それに応えるのが俺の仕事だからな」

    『仕事』

    その言葉にみくの心は刃を突き立てられたように痛む。

    「私は!」

    思わず大声が出る。
    驚いたプロデューサーはハザードを付け、車を路肩に寄せる。

    「ど、どうしたんだよ...」

    そう、彼はアイドルの心には敏感でなんにでも気づく癖に恋心にだけは鈍感で。
    だからわかってもらう必要があって。
    みくはその唇を強引に奪うしかなかった。

    6 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:22:14 ID:WSv

    プロデューサーの驚いた顔が目の前に広がるがみくは躊躇しない。
    止められた車の中、不器用なキスをし続ける。
    行きも忘れ、ただ自分を刻み込むだけの拙いキス。
    次第に息が苦しくなって...

    「ぷはっ!」

    みくは呼吸のために1度唇を話離す。
    しかしすぐ様その唇を塞ぐ。
    歌唱力の練習が思わぬところに役立ったな、そんな事を頭の片隅で思いながらみくは悲願の時を楽しむ。
    1分程経ったろうか、プロデューサーはみくの肩を捕まえて唇を引き剥がす。

    「み、みく...」

    みくはその瞳に映る自分を見つけ、その満足気な表情に気付いた。

    「アイドルがこんなことしちゃイケナイよね」

    7 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:26:15 ID:WSv

    ミクの笑顔を見た瞬間、俺の気持ちは吹っ切れていた。
    助手席に座る小さな体を思いっきり抱きしめる。

    「みくっ...!」

    後には戻れない、それは理解していた。
    でもその気持ち以上にその体を抱きしめたかった。
    その心に触れていたかった。

    「しょうがないにゃあ、いいよ...?」

    不意にアイドル前川みくがそこに舞い戻る。
    俺の顔が元に戻るのを見て、みくのは不意に笑顔を浮かべる。

    「本当にいいんだよ...?」


    そこから俺の記憶はない

    8 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:28:33 ID:WSv

    朝目が覚めたのは自分の部屋で、横には裸のみくが眠っていた。
    所謂朝チュンと言うやつだ。

    「あー、みく?」

    呼びかけに答えるように、みくの前髪が猫耳のように震える。

    「すきぃ...」

    その言葉に俺はこれで良かったのだと感じた。

    9 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:31:10 ID:WSv

    優しい匂いで目が覚める。
    目の前は肌色。
    少し視線をあげると見知ったプロデューサーの顔。
    目線を下げると肌色の自分。
    それだけで昨日の事を思い出すのは十分だった。

    「みく...?」

    優しい声が聞こえる。
    心に染みる、クリスマスプレゼント。

    「すきぃ...」

    これは私からのクリスマスプレゼント。
    大好きなあなたへの...

    10 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:31:18 ID:WSv
    おわりです

    11 : 名無しさん@おーぷん : 2018/12/21(金)21:34:07 ID:WSv
    クリスマス前の勢いで書いた
    乱文失礼
    みくにゃん可愛いよね、良いクリスマスを!



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