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志希「やっほープロデューサー」 志希P「なにウチに来てんだよ、家に帰れよ」

2019/ 01/ 10
  • タグ:一ノ瀬志希 ◆ukgSfceGys

  •                  
    シンデレラガールズ 目次

    1 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:27:50 ID:cmP

    モバマスSSです。台本形式。
    昨年末に書いた以下のSSの志希バージョンです。
    翌年&別P設定ですが、これ単独で読んでも問題ないです

    周子「やっほーPさん」モバP「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

    次から投稿していきます

    2 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:28:26 ID:cmP

    志希P(以下P)(今日は1年の締めくくりの日である大晦日)

    P(年末年始の仕事にも限りがある。事務所内での割り振りも考慮し、俺とその担当アイドルは年末年始をオフにした)

    P(盆も暮れも関係ない芸能界。だからこそ、貴重な機会である今年はゆっくりと年明けを迎えようとしたんだが……)

    志希「いやー、コタツはやっぱり良いねぇ……。あたしのラボにはなくってさ~」

    P「……」

    志希「アメリカにいた時も勿論コタツなんて無くってさ。日本に帰ってきてから改めて入ってみたら、まさかこんな良い物だとはね……」

    P「……」

    志希「え? 設置すればいいだろって? それも考えたんだけど買う手間やら置く手間やら考えたら、めんどくさくなっちゃってね~」

    P「……」

    志希「というか実験器具が沢山あって置くスペースないし。やっぱこうやって他人のコタツに入るのが一番だよね~」

    P「……おい」

    志希「ん? なに?」

    P「なにウチに来てんだよ、自宅に帰れよ」

    3 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:30:40 ID:cmP

    志希「えー」

    P「『えー』じゃない。うら若き女の子がほいほい独り暮らしの男の家に来るもんじゃありません」

    志希「えー?」

    P「大体なんでウチに帰ったら、中にお前がいて既にコタツ入ってんだよ?! カギはかけてあっただろ!?」

    志希「ん~……? そこはギフテッドの力でちょちょっと?」

    P「ギフテッドの力を悪用するんじゃありません。てか、お前の才能はピッキングじゃないだろ」

    志希「にゃはは~」

    P「笑って誤魔化すな!!」

    志希「まぁまぁいいじゃん♪ ちょっとくらいはキミの部屋でキミの匂いに包まれるっていう贅沢をしてもさ~」

    P「……まぁ、お前のことだし諦めるとするよ……。どうせ事務所の誰かから合い鍵でも手に入れたんだろうし」

    志希「にゃはは~」

    P「遅くなる前に追い出すからな」

    志希「うんうん、わかってるよ」

    P(あ、これ絶対分かってない時の反応だ)

    4 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:31:51 ID:cmP

    P「てか折角大晦日をオフにしたのにウチに来てよかったのか? 誰かと遊べばよかったのに」

    志希「それはそうかもしれないけどさ……」

    P「そうだろ?」

    志希「でも実はさ、ちょっと前に周子ちゃんから、『去年はPさんの所で年末を過ごしてめっちゃ楽しかったんだ!』って聞いてさ」

    P「何してんだよ周子さん」

    志希「で、周子Pさんに『実際どうだった?』って聞いたら、『ぶっちゃけ良かったから、志希さんも今年は乗り込んだら?』って言われて」

    P「何言ってんだよ周子P」

    志希「だったらあたしも行って良いかなって」

    P「何がいいのかさっぱりだよ!」

    志希「まぁまぁ、いいじゃん、いいじゃん!」

    P「……」

                
    PICK UP!

    5 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:35:01 ID:cmP

    P(ここで追い出すことに貴重な休みの時間と労力を使うより、こいつが飽きるまで待ったほうが賢明か? どうせすぐに飽きるだろうし)

    志希「……ん~、どうしたの?」

    P「いや、何でもない。いいけど、遅くなる前に追い出すからな」

    志希「は~い」

    P(あ、これ、言うこと聞かないやつだ……)

    志希「ま、そんなこといってもさ」

    P「ん?」

    6 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:36:18 ID:cmP

    志希「──実は大晦日を一人で過ごすのは寂しかったんじゃない?」

    P「……」

    志希「……」

    P「……そんなことは、決して、ない」

    志希「え~、そうなの? まぁ、そういうことにしておこっか」ニャハハ~

    7 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:36:56 ID:cmP

    ◆◇◆

    志希「それでさ、コタツと言えばやっぱミカンだよね! ということでキミ、ミカンとってくれない?」

    P「自分で取れ、自分で……ってコタツにあった籠の中のミカン全部なくなってんじゃねーか!」

    志希「だって最初から一つしかなかったし」

    P「……マジで?」

    志希「うん」

    P「仕方がないな……」

    志希「わーい! とってきて~」

    P「……」

    志希「……」

    P「…………」

    8 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:40:20 ID:cmP

    志希「……なんで取ってこないのさ!」

    P「だってコタツから出るの寒いし」

    志希「そうだよね~」

    P「納得するんかい!」

    志希「なんかもうミカンに興味がなくなっちゃってね~」

    P「早くない? いくら何でも早くない? 『コタツにはミカン!』ってどの口で言ってたの?」

    志希「え~……。だって3分間しか興味が持たない志希ちゃんだし?」

    P「それを言い訳にするんじゃありません!」

    志希「あ、そうだ! 良いこと思いついた!」

    P「今してる会話すら興味なくすんじゃねーよ!」

    志希「ちょっと待っててね」モゾモゾ

    P「ん? いきなりコタツに潜り込んでどうしたんだ?」

    9 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:40:59 ID:cmP

    志希「……」モゾモゾ

    P(志希が身体をコタツに潜り込んでこっちに来ている感じ……。これはまさか……!)

    志希「プパッ! 侵入成功!」ヨリカカリー

    P「こっちにきて俺の前に来てんじゃないよ! しかも正面から寄りかかりやがって!」

    志希「ハスハス」ハスハス

    P「そしてハスハスするんじゃねー!」

    志希「え? なんで?」

    P「え?」

    志希「え?」

    P(なんでって言ったって……。志希の良い匂いはするわ、柔らかい部分は当たるわ、見上げる上目遣いはカワイイわ、こんな美人と密着して二人っきりだわ……。どうあがいても理性が耐えられないんだよなぁ……)トオイメ

    P「と、に、か、く! 離れろ!」

    志希「ハスハスハスハス! うーん、やっぱキミの匂いは最高だね!」

    P「人の話を聞け!」

    10 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:44:03 ID:cmP

    ◆◇◆

    P(結局背もたれにされる形で落ち着いた。……落ち着いた? いや依然、理性は緊急水域の前後を推移しております)

    志希「ふぅ~……。やっぱこの体勢は良いね~。キミの匂いは堪能できるし、コタツとキミの体温でポカポカになれるし」

    P「そいつは良かったでごぜーますね……」

    志希「なに能面みたいな顔しながら、仁奈ちゃんみたいなことを言ってるの?」クルッ

    P「こっちを見るな、こっちを」カオモドシー

    P(この体勢で振り替えられると顔が近いんだよ!! 思わずキスしちゃいそうになるくらいにな!!)

    志希「ふーん、そういうことね」ニヤニヤ

    P「なんだ、なにかあるのか」

    志希「いや、なんでもないよ~」

    志希「♪~Kiss me chu chu chu chu chu chu lip 」

    P「なんで今ここでTulipなんて歌いだすんだよ……」

    志希「んー♪ 深い意味はないよ~、深い意味は、ね」

    P(他意しか感じないですがそれは……)

    11 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:45:58 ID:cmP

    志希「♪~」

    P(…………もうダメだ……。理性の限界だ……!)

    P「おい、志希どけ!」カルクツキトバシー

    志希「に゛ゃ?!」

    P「これでよし、と」

    志希「キミ! いきなりなにすんの! 一体何が良いっていうのさ!」

    P「いや、良い時間だし年越し蕎麦でも作ろうと思ってな! 魔のコタツから出るために気合を入れたんだよ」

    志希「むぅ~……」

    P「さてと、まずは茹でるお湯でも用意するかな!」

    志希「素知らぬフリして……。ホントは全部わかってるんだからね……」ボソッ

    P「ん? なにかいったか?」

    志希「んーん、なんでもないよー」ゴロン

    P「お前……コタツに寝転びやがって……。いや手伝ってくれるとは全く思ってなかったけどさ……」

    12 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:47:10 ID:cmP

    ◆◇◆

    P「ほら、出来たぞ!」ソバヲツクエニオキー

    志希「やったー! 苦しゅうないぞ、近うよれ」

    P「作ってる間、ただコタツに寝っ転がってたやつが言うセリフではない」

    志希「え? なに? 何かそういうサービスをご所望? なら早く言ってくれればいいのに~」ダキツキー

    P「辞めなさい……。ホントそういうのは辞めなさい」ヒキハガシー

    志希「あぁん! もうちょっと匂い嗅がせてくれたっていいじゃん!」

    P「ダメです」テデオシカエシー

    志希「むぅー……。キミ、もしかしてこういうのに興味がないの?」

    P(興味がありすぎるから困るんだよなぁ……。特に志希にやられると……)

    13 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:49:26 ID:cmP

    P「……蕎麦が伸びるから早く食うぞ」

    志希「あ、そうだね。食べよ、食べよー♪」

    P「それじゃあ」

    P、志希「「いただきまーす」」

    P「……」ズルズル

    志希「美味しいね」ズルズル

    P「まぁいいとこの蕎麦使ったからな」

    志希「ふーん……。どおりで香りもいいわけだ」

    P「匂いに敏感な志希ならすぐにわかるか。高級品の蕎麦はやっぱり香りから違うもんなぁ」

    志希「まぁ、キミが作ってくれたからってのもあるけどね、にゃはは~」

    14 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:50:21 ID:cmP

    P「……」

    志希「……」

    P「…………」

    志希「…………」

    P(こいつのこういうとこがマジで油断ならないんだよなぁ……)

    志希「どしたの?」

    P「いや、何でもない」

    志希「何でもないのに変なの~!」ニャハハ

    15 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:51:47 ID:cmP

    ◆◇◆

    志希「……」ボー

    P「……」ボー

    志希「こうしてさー……おなか一杯になって、コタツに入ってボーっとテレビ見てるとさ」

    P「なんとも言えない幸福感が襲ってくるよなー」

    志希「そうそう、普段こんな時間なかなか過ごせないし」

    P「人気アイドルっていうのもあるけど、お前の場合は実験してるか、どっかに失踪してるかのせいだろ!」

    志希「にゃはは~! そうとも言う~」

    P「しかも反省の色なし」

    志希(でも、キミと二人だけで過ごせる時間っていうのは本当に貴重だと思ってるよ?)

    16 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:52:41 ID:cmP

    P「どうした?」

    志希「んーん、なんでもなーい! あ、次、菜々ちゃんの出番だよ?」

    P「お? 今年のシンデレラガールのお出ましですか!」

    志希「年末恒例の歌番組に一人で出るなんて凄いよねー。しかも去年に続いて二年連続でしょ?」

    P「去年はユニットでの参加だったけどな。今回は今年の顔ってことでソロで出ることにしたらしいぞ。まぁ他のみんなを休ませたい事務所の意向もあったようだが……」

    志希「そうなんだ。しっかし菜々ちゃんも持ち歌の電波系の曲じゃなくて、ゴリゴリのラップ調の『Trust me』で出場するなんてね」

    P「あぁ、そこは菜々Pさんが色々と検討してみたみたいだぞ。番組の雰囲気を壊さず、更に菜々さんの新境地を世間に知らしめたいんだとさ」

    志希「ふーん、そうなんだ。色々と考えてるんだね」

    P「プロデューサーってのはそういうもんだよ」

    志希「ふーん」

    17 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:54:52 ID:cmP

    志希(キミも……あたしのこと、色々考えてくれてるのかな? そうだったらなんだか嬉しくなっちゃうな)

    P「どうした?」

    志希「んーん、なんでもなーい! そういや今、気が付いたんだけどさ」

    P「ん? なんだ?」

    志希「菜々さん、深夜帯に出てるけどいいの? 確か17歳ってことになってんだよね?」

    P「……その議論は去年ネットでされ尽くされたから大丈夫だろ」

    志希「大丈夫なんだ」

    P「……大丈夫だろ」

    志希「……まぁ、ウサミンだしね」

    P「……まぁ、ウサミンだからな」

    18 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:56:36 ID:cmP

    ◆◇◆

    P「さて、菜々さんの出番も終わったし、そろそろいい時間だな」

    志希「そうだねー」

    P「ちょいとばかし遅くなりすぎたけどな……。ほら、そろそろ準備しろよ」

    志希「あたしはここから動きませーん、コタツの家の子になりまーす」グデーン

    P「絶対こうなると思ってた」

    志希「うん、聞き分けのいい子だね♪」

    P「今のお前だけには言われたくない言葉だよ」

    志希「まぁまぁ、いいじゃん! どうせここまできちゃったんだしさ!」

    P「それはその……だな……。そうだ! どうせなら二年参りでもするか?」

    志希「えー、寒いのイヤー」

    P「デスヨネー」

    志希「いいじゃん、このまま年を越そうよ」

    P「うーん……。まぁそれがお前との年末の過ごし方っぽいかな……?」

    志希「そうそう!」

    19 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)11:59:23 ID:cmP

    ゴーン、ゴーン、ゴーン

    志希「あ、除夜の鐘が聞こえ始めたね」

    P「ここまで聞こえるもんなんだな」

    志希「確か108回ついて煩悩を消すんだっけ?」

    P「そうだよ、ついでにお前の煩悩、というか突発的に勝手な行動するのもなくなるといいな」

    志希「えー? そんなこと言っちゃう? 酷いなー」

    P「まぁ、冗談半分だけどな。もうお前の突発的な行動にも大分慣れたよ」

    志希「ふーん……。実はあたしの自分勝手さが減る行動があるんだけど……。試してみる?」

    P「お? そんなのかがあるのか? 知らなかったな。そんな行動大歓迎だよ!」

    志希「あ、言ったね! じゃあ、早速……。お邪魔しまーす」コタツノナカイドウシー

    P「お、お前……!」

    20 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:01:10 ID:cmP

    志希「にゃは! さっきも思ったけどやっぱここは最高の場所だね!」マエガワカラダキツキー

    P「お、おい! だからこれは辞めろって!」

    志希「あたしをさ、掴まえておきたいならさ」

    P「ん?」

    志希「こうやって抱きしめて捕まえといてよ。そしたらどっか行こうとしても逃げれないからさ」

    P(志希の真剣な表情……。あの自由奔放な志希が『捕まえといて』なんてな……。これは真剣に言ってるんだろな)

    志希「あたしはさ、キミになら良いと思ってんだよね。こんなの初めての感覚なんだけど」

    P(プロデューサーとしては嬉しい限りなんだけどさ……。それはそれとして、退散しろ煩悩! 除夜の鐘で消えてくれないと困るぞこの状況!)

    志希「というわけで暫くお休みー。年が変わっても別にこのままで良いよ?」

    P(マジで助けて! 煩悩退散! このままじゃ生殺しもいいところだよ!)

    志希「zzz……」

    21 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:02:56 ID:cmP

    ◆◇◆

    P「……」

    志希「zzz」

    P「…………」

    志希「zzz」

    P「………………」

    志希「zzzzzz」

    P(志希はあの体勢のまますっかり寝入ってしまった……。これ、ちょっとやそっとじゃ起きねーんじゃねーか……?)ダキツカレタママー

    コチコチコチ、チーン

    P(あ、年が変わった。新年かー……でも全然そんな気しないなー)

    P(そしてこいつは起きる気無し。本当にそのまま年が明けちまったじゃねーか)

    志希「zzz」

    P(……目をつぶって大人しくしてるとやっぱり超美人だよな。起きて動き回ると残念な子になるけど)

    P(目の前にある髪の毛なんて超サラサラだし……。ちょっと触りたくなるくらいだわ)

    志希「zzz」

    22 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:05:11 ID:cmP

    P(…………ちょっとくらい触ってもバレないか……)ナデリ

    志希「zzz」

    P(うわー、超サラサラじゃん! やっぱこいつもアイドルなんだよな。いつも振り回されてばかりで時々忘れそうになるけど)ナデナデ

    志希「zzz」

    P(…………そういやこいつってこうやって頭撫でられたことあるのかな? 小さい頃から家族と離れ離れだったみたいだし)ナデナデ

    志希「zzz……」

    P(今はアイドルになって人生楽しいのかな? いっつも、にゃはにゃは笑ってるけど、心の奥底から楽しめてるのかな……?)ナデナデ

    志希「……」

    P(こいつもこんな風に褒められてもいいんじゃないかな? 何の裏もなく、ただ純粋にさ……)ナデナデ

    志希「…………」

    P(俺がちゃんとこいつの支えになれてたら、プロデューサー冥利に尽きるんだけど……)ナデナデ

    志希「………………」

    P(ってまあ、こいつだってもう一人じゃないからな! 事務所のみんなとも仲良くなってるし、俺だけが頼りってわけじゃないから心配いらないか!)ナデルノヤメー

    23 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:06:26 ID:cmP

    志希「じー……」

    P「……」

    志希「……」

    P「…………」

    志希「…………」

    P「………………いつから起きてた……」

    志希「今さっき。なんか感じるなーって微睡んでたら、キミが撫でてくれたから」

    P「……忘れてくれ……」

    志希「え~? どうしよっかな~?」

    P「頼むから……忘れてくれ……! 気の迷いだったんだよ!」

    志希「ふーん。じゃあいつもの正常なキミならこんなことしないっていうんだね?」

    P「あ、ああそうだ! だから忘れてくれ! なんだったら何かしてやるからさ!」

    志希「そうなの?! あんな実験やこんな実験にも付き合ってくれたり?!」

    P「うっ……。まぁ仕方がない……一回ぐらいなら良いだろう……」

    志希「じゃあさ、こうしてよ」

    P「ん? なんだ?」

    24 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:08:47 ID:cmP

    志希「……さっきみたいに頭撫でて」

    P「え?」

    志希「だ、か、ら! 頭を撫でてって言ってんの!」

    P「お、おう……。これでいいのか?」ナデナデ

    志希「んー! 良いね、良いね! キミに抱き着いて匂いを堪能しながら頭撫でられるって最高ー!」

    P「そうかそうか、お気に召したようで何よりだよ」

    志希「……あたしはさ、こうやって誰かに頭を撫でられたことがほとんどないからさ……」

    P「……」

    志希「あたしはキミがこうしてくれて、結構幸せだったりするんだよ?」

    P「志希……」

    志希「……なーんてね! あ、キミ、そういや新年あけましておめでとう」

    P「あっ……。そうだな、新年あけましておめでとう」

    志希「こんなあたしだけど、今年もよろしくね? ちゃんと掴まえておいてよ? じゃないとどっかに行っちゃうからねー」ニャハハ

    P「……お前に逃げられたら困るからな。ちゃんと掴まえておくよ」

    志希「♪~」

    25 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:09:39 ID:cmP

    ◆◇◆

    P「ということで新年最初のお仕事です」シキヲイエマデオクリー

    志希「やー! なんで? なんでキミの家に泊めてくれないの? いいじゃん泊めてくれたって!」

    P「ダメです。そもそも最初から『遅くなる前に追い出すからな』って言ったろ?」

    志希「そんなの聞いてませーん」

    P「でしょうね!!」

    志希「ちぇっ……。キミの匂いが染みついたあの布団狙ってたのに!」

    P「泊まる方なのに布団を奪う気満々。いや仮に泊めてたら、流石に布団を譲るけどね」

    志希「一緒に寝てもいいんだよ? それなら布団とキミ自身に挟まれて、匂いを堪能できるし!」

    P「ダメです!」

    志希「なんで!」

    P「ダメと言ったらダメなんです!」

    P(主に俺の理性がな! あのまま泊めたら確実にやばかった)

    26 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:12:31 ID:cmP

    志希「クンクンクン……。ふーん、なるほどねー、そういうことか」

    P「そういうカマかけは辞めなさい。流石に匂いで考えてることなんてわかんないでしょ」

    志希「バレたか~、にゃはは!」

    P「全く……油断も隙もないんだから……」

    志希「まぁ、でもさ。あたしだって匂い以外のことでも結構分かることだってあるんだよ?」

    P「……」

    志希「だからキミがあたしを大事にしてくれてるってことは結構嬉しかったりするんだよ?」

    P「……ほら、お前の家に着いたぞ」

    志希「わーお! あっという間だったね! 相対性理論のネタにできそー」

    P「……新年だからって夜更かししすぎず、早く寝るんだぞ?」

    志希「はーい。キミも早く寝るんだよ? なんなら泊まってく?」

    P「それじゃ送った意味ないだろ」

    志希「だよね~、にゃはは!」

    P「それじゃあ、また事務所でな」

    志希「そうだね。まったね~」

    27 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:12:49 ID:cmP

    ◆◇◆

    P(……この時間は流石に冷えるな)

    P(志希といる時は寒さなんて感じなかったのに……)

    P(…………)

    P(さっさと帰って、とっとと寝るか)

    28 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:13:38 ID:cmP

    ◆◇◆

    P「んー!よく寝たなー」ノビー

    P「なんだかんだ、昼近くまで寝ちまったか……。まあ正月だし別に許されるよな」

    P「今日はなにすっかなー……。まあ適当に初詣でもしてゆっくり過ごすか」

    ピンポーン

    P「ん? 新年早々誰だ? 宅配便かなにかか?」

    ピンポーン、ピンポーン

    P「はいはーい、今開けまーす!」ガチャ

    志希「やっほープロデューサー」

    P「……」

    志希「いやー、昨日あのまま寝たら暖房付け忘れてさー、寒いったらありゃしないっての! だからコタツであったまりに来たよー」

    P「……なにウチに来てんだよ、家に帰れよ!」

    志希「まぁまぁ、いいじゃん、いいじゃん♪」

    29 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:13:58 ID:cmP

    P(『一年の計は元旦にあり』っていうけどさ)

    志希「♪~」

    P(今年もきっとこいつに振り回される一年になるんだろうなぁー……)

    志希「あ~、コタツ暖まる~。ね、キミも一緒に入ろうよ!」

    P(ま、それも悪くないか……。退屈しない一年になりそうだし)

    P「って脚引っ張るな! 危ないだろ! ってか一緒のところに入れようとするんじゃない! ええい! くっつくな! 離れろ!」

    P(『それも悪くない』? いや訂正。退屈する暇さえこいつは与えてくれなさそうだ)

    30 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:14:52 ID:cmP
    おわり

    31 : ◆ukgSfceGys : 2018/12/29(土)12:17:10 ID:cmP
    以上です、ありがとうございました。
    もうすぐ年が明けますね。一年は本当に早いものです。
    1年間SS書き続けられて、去年に引き続き年末SSが書けたのは本当に良かったです。

    志希にゃんとコタツでグダグダしながら年越ししたい人生だった……


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