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モバP「助けてスイーツファイブ! 」 南条光「アタシを呼んだか!」

2018/ 08/ 25
  • タグ:南条光

  •                  
    目次
    1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:26:18.10 ID:JhslaTkko

    時刻はまもなく午後三時。

    業務に支障が出るほどではないが、なんだか小腹が空いてきた。

    頂き物の羊羹があったな、いやいやここはスポンサー様提供のケーキを、なんて思案していると、くう。と、急かす腹の音。

    いやいや待て待て、焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ。

    ああ、だがしかし、迷ってしまってとてもじゃないが決められない。

    そうだ、こんな時に助けてくれるヒーローがいたはずだ!

    いざ呼べその名を高らかに!

    「助けてスイーツファイブ!」


    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520173577

    2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:26:46.27 ID:JhslaTkko

    なんて雰囲気を作って叫んでみる。

    すると。

    「アタシを読んだか!」

    真後ろから声が響いた。

    「うおおわあっ!?」

    「うわあっ!? 何!?」

    驚きに声を上げると、相手もつられて同じく驚く。

    姿を改めると、スイーツファイブのリーダー、南条光だ。

    「え、いや、ゴメン。まさか本当に来るとは思わなくって……と言うか、いた?」

    「え? あ、うん。なんかプロデューサーが一人でブツブツ言いながら部屋中歩いてて、どうしたのかなー……って」

    見られてーら。恥ずかしい。

    3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:27:12.22 ID:JhslaTkko

    「邪魔しちゃ悪いかと思ったんだけど、助けを求める声が聞こえたからさ。呼んだでしょ?」

    「いや、本当にいるとは思わなかったんだけど、まあいいか。実は──」

    かくかくしかじか

    「事情はわかったよ…… 。そういう事ならスイーツファイブに任せて!」

    ありがてえ、ありがてえ。

    「じゃあ、ちょっと出撃翌要請するから」

    そう言ってスマホを取り出す。

    「ちょっと待っててね!」

    そして、スイーツファイブの他の面々へだろう、電話をかけ始めた。

    あ、この子が自分でやるんじゃないのね。

    4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:27:38.91 ID:JhslaTkko

    prrr──

    もしもし、志保さん? あ、今スイーツファイブの……え、撮影のイメトレ? パフェの食べ歩き? ……そっかごめんなさい! 頑張ってね!

    「槙原さんは忙しいって?」

    「なあに、よくあるよくある! 次だ!」

    prrr──

    法子ちゃん? 光だけど、今大丈夫? あ、有香さん達とドーナツショップに並んでる? あ、ううん、全然! 大丈夫だよ、気にしないで! それじゃ!

    「ドーナツは無し、と」

    「想定内だ! ヒーローは一度や二度じゃくじけない!」

    5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:28:13.33 ID:JhslaTkko

    prrr──

    かな子さん! 助けて! お腹を空かせた人が……え? いや、かな子さんじゃなくて……ダイエット中? 衣装が? ああ……が、頑張ってください!

    「……ダンスレッスンだけじゃなく、ランニングも基礎メニューに加えるか」

    「えっと……もうすぐだから! もうちょっとだけ待って!」

    prrr──

    愛梨さん! 今大丈夫ですか!? はい、プロデューサーがお腹を空かせてて……はい、スイーツファイブとして……え、イヤだ?

    な、何で……アタシですか? いや、確かに練習はしてますけど……はい……はい、わかりました、頑張ります。

    嫌な言葉が聞こえたが、気にしないことにしよう。

    「どうだった?」

    「他の人みんな忙しいみたいで……愛梨さんはわかんないんだけど」

    どうにも歯切れが悪く、もじもじとしている。まあ製菓要員いないもんね、どうするんだろう。

    十時さんについてはわかんないんだな? 本当だな? と確認する勇気はとても無く、続きを促す。

    「だ、だから……アタシがホットケーキ作っても、いいかな? 食べてくれる?」

    6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:28:58.26 ID:JhslaTkko

    「ぐぅっ」

    「えっ?」

    あまりの可愛さに、思わず変な声が出る。

    頬を赤らめ上目遣いでそんな言い方……ふう、致命傷ですんだぜ。

    「だ、大丈夫……?」

    落ち着け、俺はプロデューサー。プロデューサーはうろたえない。

    「いや、何でもない。作ってくれるならありがたくいただくよ」

    「そ、そう? じゃあ、ちょっと待っててね」

    そう言い残し、調理場へ小走りで駆けてゆく。

    いやあ、怖いね、クリティカル。

    7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:29:24.23 ID:JhslaTkko

    ──

    「お待たせーっ!」

    「お邪魔しまーす」

    30分ほどで、南条さんが戻ってきた。

    お腹の空き具合は、もはや小腹ではなく中腹と言えるほどだ。

    「お疲れ様。では早速…….おや?」

    1人、増えている。

    「何の用だね本田くん。私はこれからおやつタイムなのだが」

    「ふっふっふ、さすがだね、プロデューサー。この世紀の美少女本田未央ちゃんを前に、よくそんなセリフが言えたものだね」

    何やら意図を含んだ笑みをこちらに向ける。いや、本当に何しに来たんだろう。

    8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:29:56.94 ID:JhslaTkko

    「用件は?」

    「うっす! ぴかるんがホットケーキ作ろうとしてたんで、ハッパかけたっす!」

    「アタシ一人でできるかなって思ってたんだけど、未央さんがアドバイスしてくれたんだよ」

    あ、そうなんだ。ありがとうございます。

    「まあ、ほんとにちょっとアドバイスしただけだけどね。手は出してないから、純度百パーセントぴかるんのホットケーキだよ!」

    「でも、おかげでうまく焼けたんだ! ありがとう、未央さん!」

    「なーに、いいって事よ! お礼に今度、私にもホットケーキ食べさせてね!」

    「うん!」

    勝手に盛り上がる二人を見て、相性いいなーこの子ら。今度ユニットでも……なんて考えていると、クルリとこちらに向き直る。

    「よーうし、さあ行けぴかるん! プロデューサーにおみまいしてやるのだ!」

    「ああ! 行くぞ、アタシの必殺ホットケーキを喰らえ!」

    そう言って、焼き立てのブツをこちらへ突き付けてくる。

    9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:30:22.70 ID:JhslaTkko

    え、[ピーーー]の? 死ぬの? 俺。とは口には出さず突っ込みを入れつつ。

    「いただきまーす」

    見た目は均一なきつね色をしており、中までムラなく火が通っているのがわかる。

    その上に乗っている溶けかけのバターと、しっとりと染み込んでいるメイプルシロップの美しさたるや。

    皿を持った時の重量感も良く、しっかり食べ応えがありそうだ。

    バニラビーンスの甘い香りを楽しみつつ、フォークを立てる。サクリ、と音がした。

    一口程度のサイズに切り分け、バターの欠片を乗せ、口に運ぶ。

    瞬間、口の中で感動が沸き立った。

    表面はサックリ、しかし中はふんわり。ほのかなバターの塩みが、メイプルシロップの甘さを引き立てる。

    これは、すばらしいものだ。

    「うーまーいーぞー!」

    思わず立ち上がり叫んでしまう。

    10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:31:55.75 ID:JhslaTkko

    「本当!?」

    ああ、本当だとも、南条さん! 君のホットケーキは最高だ!

    「やったー!」

    そう言って、嬉しそうに跳ね回る南条さん。見ていてこちらも嬉しくなる。

    「そんなに美味しいの? どれ、私も一口……」

    「触るなちゃんみお、これは俺のだ」

    ホットケーキに伸びた手を、ピシャリと諫める。

    「えー、一口くらいいいじゃん、ケチ!」

    「いいわけないだろ、これは俺のために作ってくれたホットケーキだぞ!」

    「ちぇー。ぴかるん、今度私のも作ってよね、絶対」

    「うん、約束だ!」

    ゆーびきーりげーんまーんと小指を絡めて歌い始めた。仲いいねえ、君ら。

    「よし、約束! じゃあまたねー!」

    指切りを済ませると、それだけ言って、もと来た廊下を走っていった。

    本当にこれだけのために来てくれたのか。

    11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:32:34.90 ID:JhslaTkko

    「美味しいホットケーキ焼いてあげなよ、南条さん」

    「うん、頑張る! お母さんと特訓だ!」

    「よし、その意気だ! また俺にも食べさせてね!」

    「ああ!」

    こうして世界は救われた!

    ありがとうスイーツファイブ!

    僕らのヒーロー、スイーツファイブ!

    12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/04(日) 23:34:05.87 ID:JhslaTkko
    劇場版 アイドルマスター シンデレラガールズ Sweetches対スイーツファイブ~世界最後の日~を見るまでは [ピーーー]ない

    本田さんが来てくれたのはダイス神のお導きです

    13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/05(月) 01:28:49.42 ID:F/dQDtnSO
    とりま一言だけ
    メル欄に入れるのはsageじゃなくsagaな?
    だからフィルターに引っ掛かってピーーになる


    14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします : 2018/03/05(月) 07:22:13.50 ID:JbaKIwSLo
    ああ、専ブラ変えてから設定いじってなかったわ。ありがとう。
    まあこんな事もあるさ


    モバP「助けてスイーツファイブ! 」 南条光「アタシを呼んだか!」
    https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520173577/
                             
                                      

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